GX RESEARCH

GXスコア評価基準(案)

GXスコアは企業のサステナビリティや環境・気候変動対応への取り組みを評価し、点数化したものです。各項目に該当する取り組みをしている場合、指定された得点が付与されます。

基本評価項目

項目名説明得点
SBT(科学的根拠に基づく目標設定)SBTに加盟、目標設定済みであること20点
RE100(再エネ100%)RE100に加盟、再エネ100%を宣言済みであること5点
EV100(電気自動車100%)EV100に加盟、EV導入100%目標を設定済みであること5点
EP100(エネルギー効率化)EP100に加盟、エネルギー効率改善目標を設定済みであること5点
UNGC(国連グローバルコンパクト)UNGCに加盟済みであること5点
30by30(生物多様性保全)2030年までに陸域・海域の30%保全目標を掲げていること10点(活動紹介が具体的に示されている場合、追加で+10点)
GXリーグ参加GXリーグに参加済みであること0点(評価基準には影響なし)
サステナビリティ委員会の設置社内にサステナビリティ委員会を設置し、活動していること10点
TCFDまたはIFRS-S2対応TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)またはIFRS-S2基準に基づく情報開示を実施していること20点
TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)対応TNFDに対応し、自然関連情報開示を実施していること10点

CO₂排出量評価(Scope別)

以下のスコープ別にCO₂排出量の開示状況および削減実績を評価します。各スコープについて4つの指標で評価を行います。

項目評価基準得点
Scope 1
  • CO₂排出量を開示していること
  • CO₂排出量が前年比でトン数が減少していること
  • COR(Carbon intensity Ratio、CO₂原単位)が前年比で減少していること
  • COA(Carbon intensity per Asset、資産原単位)が前年比で減少していること
各10点(最大40点)
Scope 2
  • CO₂排出量を開示していること
  • CO₂排出量が前年比でトン数が減少していること
  • COR(Carbon intensity Ratio、CO₂原単位)が前年比で減少していること
  • COA(Carbon intensity per Asset、資産原単位)が前年比で減少していること
各10点(最大40点)
Scope 3
  • CO₂排出量を開示していること
  • CO₂排出量が前年比でトン数が減少していること
  • COR(Carbon intensity Ratio、CO₂原単位)が前年比で減少していること
  • COA(Carbon intensity per Asset、資産原単位)が前年比で減少していること
各10点(最大40点)

評価項目の詳細説明

  • CO₂排出量の開示- 対象スコープのCO₂排出量を正式な報告書やウェブサイトで公開していること(10点)
  • CO₂排出量(総排出量)の削減- 前年と比較して総排出量(トン数)が減少していること(10点)
  • COR(Carbon intensity Ratio、CO₂原単位)の削減- 売上高あたりのCO₂排出量が前年と比較して減少していること(10点)
  • COA(Carbon intensity per Asset、資産原単位)の削減- 総資産あたりのCO₂排出量が前年と比較して減少していること(10点)

Scope3 カテゴリー別評価基準

Scope3排出量において、カテゴリーごとの排出量管理・削減状況を個別に評価します。各カテゴリーについて、開示状況、総排出量の削減、COR(Carbon intensity Ratio)の削減、COA(Carbon intensity per Asset)の削減をそれぞれ評価します。

カテゴリー対象範囲各評価基準と得点
1購入した商品・サービス
  • 開示:5点
  • CO₂排出量削減:5点
  • COR削減:5点
  • COA削減:5点
(最大20点)
2資本財
  • 開示:5点
  • CO₂排出量削減:5点
  • COR削減:5点
  • COA削減:5点
(最大20点)
3燃料・エネルギー関連活動
  • 開示:5点
  • CO₂排出量削減:5点
  • COR削減:5点
  • COA削減:5点
(最大20点)
4上流の輸送・配送
  • 開示:5点
  • CO₂排出量削減:5点
  • COR削減:5点
  • COA削減:5点
(最大20点)
5廃棄物処理
  • 開示:5点
  • CO₂排出量削減:5点
  • COR削減:5点
  • COA削減:5点
(最大20点)
6出張
  • 開示:5点
  • CO₂排出量削減:5点
  • COR削減:5点
  • COA削減:5点
(最大20点)
7従業員の通勤
  • 開示:5点
  • CO₂排出量削減:5点
  • COR削減:5点
  • COA削減:5点
(最大20点)
8上流のリース資産
  • 開示:5点
  • CO₂排出量削減:5点
  • COR削減:5点
  • COA削減:5点
(最大20点)
9下流の輸送・配送
  • 開示:10点
  • CO₂排出量削減:10点
  • COR削減:10点
  • COA削減:10点
(最大40点)
10販売された製品の加工
  • 開示:10点
  • CO₂排出量削減:10点
  • COR削減:10点
  • COA削減:10点
(最大40点)
11製品の使用
  • 開示:10点
  • CO₂排出量削減:10点
  • COR削減:10点
  • COA削減:10点
(最大40点)
12製品のエンドオブライフ
  • 開示:10点
  • CO₂排出量削減:10点
  • COR削減:10点
  • COA削減:10点
(最大40点)
13下流のリース資産
  • 開示:10点
  • CO₂排出量削減:10点
  • COR削減:10点
  • COA削減:10点
(最大40点)
14フランチャイズ
  • 開示:5点
  • CO₂排出量削減:5点
  • COR削減:5点
  • COA削減:5点
(最大20点)
15投資
  • 開示:10点
  • CO₂排出量削減:10点
  • COR削減:10点
  • COA削減:10点
(最大40点)

各カテゴリーの評価基準の詳細説明

  • CO₂排出量の開示- 該当カテゴリーのCO₂排出量を公式に開示していること
  • CO₂排出量(総排出量)の削減- 該当カテゴリーの総排出量が前年度比で減少していること
  • COR(Carbon intensity Ratio、CO₂原単位)の削減- 該当カテゴリーの売上高あたりのCO₂排出量が前年度比で減少していること
  • COA(Carbon intensity per Asset、資産原単位)の削減- 該当カテゴリーの総資産あたりのCO₂排出量が前年度比で減少していること

注意:カテゴリー1~8、14は各項目5点ずつ(最大20点)、カテゴリー9~13、15は各項目10点ずつ(最大40点)が加算されます。企業の事業特性に応じて、関連性の高いカテゴリーの配点が高くなっています。

上記基準をすべて評価・集計した結果が企業のGXスコアとなります。