カテゴリー | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|
1購入した製品・サービス | 1,643,000 | 1,365,000 (▼278,000) | 1,795,000 (▲430,000) |
2資本財 | 167,000 | 165,000 (▼2,000) | 187,000 (▲22,000) |
3燃料・エネルギー関連活動 | 190,000 | 148,000 (▼42,000) | 71,000 (▲77,000) |
4輸送・配送(上流) | 133,000 | 107,000 (▼26,000) | 130,000 (▲23,000) |
5事業から発生する廃棄物 | 19,000 | 17,000 (▼2,000) | 15,000 (▼2,000) |
NSKは、持続可能な社会への貢献を目指し、環境経営を推進しています。気候変動対策としてScope1+2のカーボンニュートラル目標(2035年)や再エネ導入を進め、資源循環では高いリサイクル率を維持。生物多様性保全にも注力しています。これらの取り組みは統合報告書やウェブサイトで開示されており、ESG評価機関からも一定の評価を得ています。
※掲載情報は公開資料をもとに作成しており、全てのリスク・機会を網羅するものではありません。 より詳細な情報は企業の公式発表をご確認ください。
データがありません
序論 (Introduction)
目的と範囲 (Purpose and Scope) 本レポートは、日本精工株式会社(以下、NSK)の環境イニシアチブおよびパフォーマンスについて、「気候変動」「資源循環」「生物多様性」の3つの重点分野に焦点を当て、包括的な分析を行うことを目的とする。NSKの環境スコア算定に必要な詳細情報を収集し、戦略的な洞察を提供することを目指す。分析にあたっては、主要な業界競合他社との比較ベンチマーキングも実施する。本レポートの範囲は、提供された情報源 に基づき、NSKのサステナビリティレポート、統合報告書、ESGデータブック、ウェブサイト情報等の公開情報、競合他社の報告書およびESG評価、ならびに業界動向とリスクに関する情報を対象とする。
方法論 (Methodology) 本分析は、NSKの公開情報(サステナビリティレポート、統合報告書、ESGデータブック、ウェブサイト情報) 、競合他社(SKF、シェフラー、ジェイテクト、ティムケン、NTN、不二越)の報告書およびESG評価 、ならびに業界動向とリスクの特定 に基づいて実施した。最終報告書においては、表形式でのデータ表示を避け、全てのデータを記述的に本文中に記載し、必要に応じてリストや箇条書きを用いて明瞭性を確保するという要件を遵守する。
NSKのコミットメント表明 (NSK's Stated Commitment) NSKは、その企業理念において「MOTION & CONTROL™ を通じ、円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざす」ことを掲げている 。これは、持続可能な社会への貢献という同社の基本的な姿勢を示すものである。2021年からは、サステナビリティ報告書の内容を統合報告書「NSKレポート」に統合し、財務情報と非財務情報の一体的な開示を進めている 。
1. NSKの環境への取り組み:重点分野別分析 (NSK's Environmental Initiatives: Analysis by Focus Area)
NSKグループは、企業理念に基づき、環境を経営の最優先課題の一つと位置づけ、気候変動、資源循環、生物多様性の保全に積極的に取り組んでいる。これらの取り組みは、中期経営計画(MTP2026)においてもESG経営の重要課題として推進されており、持続可能な社会の実現と企業価値向上を目指すものである 。
1.1. 気候変動への対応 (Addressing Climate Change)
方針と戦略 (Policy and Strategy): NSKは、1997年に制定し2021年11月に改訂した「NSK環境方針」および「NSK環境行動規範」に基づき、気候変動問題への対応を進めている 。MTP2026に連動した「環境行動計画」では、「カーボンニュートラル社会の実現への貢献」をビジョンの一つに掲げている 。製品の製造段階(つくる)と顧客による使用段階(つかう)の両方でCO2排出量削減を推進する「Create & Utilize」アプローチを採用している 。
目標 (Targets):
Scope 1+2排出量: FY2026までにFY2017比50%削減、FY2035までにカーボンニュートラル達成 。
Scope 3排出量: FY2050年までにグローバル社会が目指すネットゼロに貢献 。
エネルギー原単位: FY2017比で毎年1%以上削減 。
環境貢献型製品によるCO2排出削減貢献量: FY2026までに300万トン達成 。
実績データ (FY2023) (Performance Data (FY2023)):
Scope 1+2排出量: 448千トン-CO2e (FY2017比52%削減) 。
Scope 3排出量: 2,232千トン-CO2e 。
エネルギー原単位: FY2017比17.9%削減 。
再生可能エネルギー比率: 34.5% 。
環境貢献型製品によるCO2排出削減貢献量: 243万トン 。
具体的取り組み (Specific Initiatives):
省エネルギー活動: 埼玉工場におけるデジタルツール(エネルギー消費量のリアルタイム可視化ダッシュボード)を活用した高度なエネルギー管理、旧式研削盤や油圧ユニットの効率改善、空調設備の燃料転換(ガスから電気へ)、建屋や熱処理炉への断熱対策、圧縮空気漏れの検知・修理による効率改善などがグローバルに展開されている 。
生産技術革新: 必要な部分のみを急速加熱することでエネルギー効率を高める高周波熱処理技術を開発し、世界中の工場へ展開 。
再生可能エネルギー導入拡大: 欧州の全拠点でCO2フリー電力への転換を完了し、日本、アセアン、北米でも導入を推進。中国の多くの工場では太陽光発電設備を設置済みであり、藤沢工場では2024年に大規模な太陽光発電システムを増設し、年間発電量を大幅に増加させた 。
サプライチェーン(Scope 3)連携: 主要サプライヤーを訪問し、カーボンニュートラルの必要性を説明、CO2削減策の共有・サポートを実施。これにより、主要製品において過去2年間で5.7%のCO2排出量削減を達成したと報告されている 。また、植物由来バイオマスプラスチック100%使用の保持器など、低CO2材料の活用も進めている 。
製品開発: 環境貢献型製品(Necoスコア1.2以上)の開発を推進 。状態監視ソリューションによる製品の長寿命化やリコンディショニングによる再利用も推進している 。
第三者検証 (Third-Party Verification): 温室効果ガス排出量、エネルギー使用量などのデータについて、一般財団法人日本品質保証機構による第三者の検証を受けている 。
NSKの気候変動対策は、Scope 1および2排出量において著しい進捗を示しており、FY2023にはFY2017比で52%削減を達成し、中間目標を上回るペースである 。しかしながら、同社の総排出量(Scope 1+2+3)を見ると、Scope 3排出量が圧倒的な割合を占めていることが明らかになる。FY2023の実績では、Scope 1+2排出量が合計448千トンであったのに対し、Scope 3排出量は2,232千トンに達しており 、これは総排出量のおよそ83%に相当する。この構造は、NSKが掲げるFY2050年までのネットゼロ目標達成 に向けて、サプライチェーン上流(特に購入した製品・サービス)における排出量削減がいかに重要であるかを浮き彫りにしている。主要サプライヤーとの協働によるCO2削減策の共有とサポートは開始されているが 、報告されている主要製品での5.7%削減 は、この課題の規模の大きさを示唆している。
NSKの再生可能エネルギー使用率(FY2023で34.5% )は、主要な競合他社と比較すると、やや遅れている可能性がある。例えば、SKFは2024年に72% 、シェフラーは2024年までに購入電力100%を目指し、2023年には87.6%を達成している 。NSKは欧州で100%を達成しているものの 、グローバル平均では他の主要な事業地域における導入ペースが、競合他社のグローバル戦略と比較して緩やかである可能性が示唆される。これは、NSKが掲げる2035年のScope 1+2カーボンニュートラル目標 達成に向けた進捗や、競争上のポジショニングに影響を与える可能性がある。
1.2. 資源循環の推進 (Promoting Resource Circulation)
方針と戦略 (Policy and Strategy): 環境行動計画の下で「資源循環型社会の実現への貢献」を目指し 、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を推進している。
目標 (Targets):
産業廃棄物原単位: FY2024目標 FY2017比 -5.0% 。
廃プラスチック原単位(日本): FY2024目標 FY2022比 0% 。
リサイクル率: 99%以上を維持 。 (注記: FY2023実績は99.2%であり、この最低目標を達成している 。)
水使用量原単位: FY2024目標 FY2017比 -7.0% 。
実績データ (FY2023) (Performance Data (FY2023)):
産業廃棄物原単位: FY2017比 -19.8% 。
廃プラスチック原単位(日本): FY2022比 0% 。
梱包廃棄物原単位: 基準年比 -23.3% 。
リサイクル率: 99.2% 。
廃棄物総排出量(有価物除く): 52.2千トン 。
総取水量: 3,652千m³ 。
水使用量原単位: FY2017比 -19.5% 。
総排水量: 2,261千m³ 。
具体的取り組み (Specific Initiatives):
製品設計: 軽量化、長寿命化(例:Micro-UT寿命予測技術)、リサイクルしやすい設計 。
調達: ベアリング用にリサイクルされた鉄スクラップから作られた特殊鋼の調達 、グリーン調達の推進 。
製造: 材料歩留まりの向上、金属くず・研削くずのリサイクル、水の循環利用、廃液処理 。
物流: 梱包材の繰り返し使用による廃棄物削減 。
水管理: 琵琶湖周辺など、水質汚濁リスクが高い拠点での対策強化(オイル膜検知器の設置など) 。
第三者検証 (Third-Party Verification): 水使用量、廃棄物等排出量について、第三者の検証を受けている 。
NSKは、廃棄物や水の原単位削減において良好な実績を示し、高いリサイクル率を維持している 。しかし、MTP2026に関連して言及されている目標 は、気候変動目標と比較すると、やや具体性や野心性に欠けるように見受けられる。例えば、リサイクル率99%以上の維持目標は現状維持に近く、廃棄物総量の具体的な削減目標は示されていない。また、プラスチックや梱包廃棄物に関する目標も、対象範囲や削減レベルにおいて限定的である可能性がある 。気候変動目標が明確な削減率やニュートラル達成年を掲げているのに対し 、資源循環目標は原単位指標や既存の高い率の維持に重点が置かれているように見える 。廃棄物総量に対する絶対削減目標や、プラスチックのような課題のある廃棄物流れに対するより積極的な目標設定がないことは、真のサーキュラーエコノミーアプローチを推進する上でのギャップと見なされる可能性がある。
NSKは3Rとリサイクルを強調している 。リサイクル率は高いものの 、リマニュファクチャリング(再製造)、リファービッシュメント(再生)、解体容易性設計といった、より高度なサーキュラーエコノミーへの取り組みは、競合他社と比較して、提供された情報からは目立たないように見える。例えば、SKFはリマニュファクチャリングサービスやサーキュラー製品(Infinium)を積極的に推進している 。シェフラーも材料保持に焦点を当てている 。NSKはリコンディショニングに言及しているものの 、取り組みの中心はリサイクルにあるように見受けられる 。これは、NSKがリサイクルを超えた、より価値の高いサーキュラリティループにおける取り組みを強化し、伝達する機会があることを示唆している。
1.3. 生物多様性の保全 (Conserving Biodiversity)
方針と戦略 (Policy and Strategy): 2010年に制定された「NSK生物多様性ガイドライン」に基づき、基本方針と行動指針を定めている 。「ネイチャーポジティブ」と「ノーネットロス(NNL:損失ゼロ)」を目指す 。「環境共生社会の実現への貢献」もビジョンとして掲げている 。
目標 (Targets): ノーネットロスを目指す 。国内で年間1件以上の新規保全活動実施 。(注記: 広範な定量的目標は不足している。)
実績データ (FY2023) (Performance Data (FY2023)):
保全活動(日本): 9件(新規1件、継続8件) 。
寄付金(生物多様性関連): 170万円 。
具体的取り組み (Specific Initiatives):
研究開発: 省エネルギー・省資源製品の開発 。
調達: 生物多様性への配慮、環境配慮型製品の購入推進、森林破壊防止への取り組み 。
製造・物流: エネルギー・資源消費、環境負荷物質排出の削減 。
土地利用: 事業用地取得や緑化における生態系への影響配慮、工場建設時の環境影響評価 。
リスク評価: IBAT(統合生物多様性評価ツール)分析を実施し、生産拠点近傍にラムサール条約湿地2箇所を特定 。琵琶湖周辺など湿地近傍での水質汚濁リスクを認識し、対策(オイル膜検知器設置)を実施 。
社会貢献活動: 里山保全、植樹、海洋プラスチック削減(清掃活動)、特定外来種駆除、絶滅危惧種保護、関連団体への寄付などをグローバルに展開 。例として、タイでの種苗育成所設立 。
NSKは正式な生物多様性方針を持ち、多様な保全活動に従事している 。しかし、報告や目標設定は主に定性的、あるいは活動ベース(プロジェクト数、寄付額)にとどまっている。実際の生物多様性への影響や「ノーネットロス」目標に対する進捗を測る定量的な指標が不足しているように見受けられる。生物多様性ガイドライン は枠組みを提供し、活動はリスト化されているが 、気候変動(CO2トン、再エネ比率)や資源(廃棄物トン、水m³、リサイクル率)とは異なり、生物多様性の成果に関する明確で測定可能なKPI(例:回復した生息地の面積、NSKの活動に関連する種個体数の傾向、IBATリスク軽減策の定量的結果)は報告されていない。これにより、「ノーネットロス」目標の実際の有効性を評価することが困難になっている。
IBAT分析により、感受性の高い地域への近接性が特定された 。NSKは配慮を行い、水質汚濁リスクに対処していると述べているが 、琵琶湖近傍での水質監視以外の具体的な緩和策に関する記述は、提供された情報源では限定的である。IBATの発見 は潜在的リスクを示唆している。琵琶湖に対する記述 は具体的であるが、言及されている2つのラムサール条約湿地 については、NSKが「生物多様性に最大限配慮する」と述べるにとどまり 、これらの場所で取られた具体的な措置は詳述されていない。拠点ごとの具体的なリスク緩和計画に関するより詳細な情報開示は、透明性を強化するであろう。
2. 環境要因に伴う潜在的リスクと機会 (Potential Risks and Opportunities Associated with Environmental Factors)
NSKグループは、事業活動を取り巻く環境要因の変化を認識し、それらがもたらす潜在的なリスクと機会を特定・評価し、経営戦略や環境行動計画に反映させている 。
2.1. NSKが直面するリスク分析 (Analysis of Risks Facing NSK)
規制リスク (Regulatory Risks): CO2排出量、資源リサイクル、環境負荷物質に関する規制強化の動きが世界的に加速している 。特に欧州などでは、排出目標未達の場合、多額の罰金が科される可能性がある 。進化し続ける環境コンプライアンス基準への対応には、継続的な投資が必要となる 。
市場リスク (Market Risks): 自動車の電動化(EVシフト)は、低摩擦、高効率、高耐久性といった新たな特性を持つ特殊な軸受ソリューションへの需要を生み出している 。一方で、この技術シフトへの対応遅れは市場シェア喪失のリスクとなる 。また、低価格代替品や模倣品との競争激化 、鋼材などの原材料価格の変動 は利益率を圧迫する可能性がある。消費者の嗜好の変化(例:欧州でのディーゼル離れ)も製品需要に影響を与える 。
評判リスク (Reputational Risks): 環境・社会・ガバナンス(ESG)パフォーマンスに対するステークホルダーからの期待に応えられない場合、企業評価が損なわれる可能性がある 。環境事故や法令違反が発生した場合も同様である 。サプライチェーンにおけるサステナビリティ問題(例:森林破壊、サプライヤーの排出量)もリスクとなり得る 。
物理的リスク (Physical Risks): 気候変動がもたらす異常気象などは、NSK自身の操業やサプライチェーンに物理的な影響を与える可能性がある(ただし、提供された情報源では具体的に詳述されていない)。
TCFDへの整合 (TCFD Alignment): NSKは気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に基づく情報開示を行っており 、気候関連の財務リスクを認識していることを示している。
これらのリスクは相互に関連している。例えば、排出ガス規制のような規制圧力 は、EVのような市場の変化 を加速させ、研究開発投資の必要性を高め 、原材料価格の変動リスクへのエクスポージャーを高める可能性がある 。これらの変化に適応できない場合、市場リスクと評判リスクの両方が顕在化する 。NSKは、これらの複雑に絡み合った要因が自社の戦略的状況に影響を与えることを認識し、対応する必要がある。
2.2. NSKの事業機会 (Business Opportunities for NSK)
環境貢献型製品 (Green Products): 高いNecoスコアを持つ環境貢献型製品 の開発・販売は、顧客や社会全体の環境目標達成に貢献し、NSK自身の競争優位性を高める機会となる 。特に、EV、再生可能エネルギー(風力タービンなど )、自動化 といった成長分野を支える製品は、CO2削減に直接貢献できる 。
持続可能な操業 (Sustainable Operations): エネルギー効率、水使用効率、廃棄物削減などの操業改善は、コスト削減に繋がるだけでなく 、企業のブランドイメージ向上にも寄与する 。
サーキュラーエコノミー (Circular Economy): 製品の長寿命化、リコンディショニングやリマニュファクチャリング は、新たなサービスベースの収益源となる可能性がある。
技術的リーダーシップ (Technological Leadership): NSKが持つ「MOTION & CONTROL™」およびトライボロジー(摩擦制御技術)の専門知識は、自動化・ロボット向け高精度軸受 や過酷環境用軸受 など、新たなニーズに応える革新的ソリューション開発の基盤となる。
ステークホルダー関係強化 (Enhanced Stakeholder Relations): 優れたESGパフォーマンスは、投資家の関心を引きつけ 、顧客ロイヤルティを高め、優秀な人材を惹きつける要因となる。NSKがFTSE4Good、FTSE Blossom Japan、MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数などの主要なESGインデックスに選定されていることは、この点を裏付けている 。
NSKの核となる強みである「MOTION & CONTROL™」 は、電動化、自動化、エネルギー効率化といった主要なトレンドによって推進される機会を捉える上で有利な立場にある 。同社の環境戦略の成功は、継続的な製品イノベーションに大きく依存しているように見える。NSKは、技術を通じた環境貢献を自社のミッションと明確に結びつけており 、EVや再生可能エネルギーといった成長分野における特殊軸受の需要は業界レポートでも強調されている 。NSKが「環境貢献型製品」 や製品を通じたCO2削減貢献 に注力していることは、これらの市場機会に直接対応するものである。
3. 同業他社の先進的な環境への取り組み事例 (Examples of Leading Environmental Practices in the Industry)
NSKの環境への取り組みを評価する上で、同業他社の先進的な事例を参照することは有益である。以下に主要な競合他社の特筆すべき取り組みを挙げる。
SKF (スウェーデン):
野心的な気候目標: 2050年までにバリューチェーン全体でネットゼロ、2030年までにScope 1&2排出量を95%削減(2019年比)を掲げている 。
再生可能エネルギー: 高い導入率(2024年に電力の72%)を達成し、長期の電力購入契約(PPA)も活用している 。
サーキュラリティ: リマニュファクチャリング(再製造)、RecondOil技術(油再生)、サーキュラー製品ライン「Infinium」など、循環型ビジネスモデルへの強い注力が見られる 。
透明性: 詳細な年次・サステナビリティ報告書 やグリーンボンド報告書 を発行。CDP A評価、EcoVadisプラチナ評価など、高いESG評価を得ている 。
Schaeffler (シェフラー、ドイツ):
気候中立目標: 生産活動は2030年、サプライチェーンは2040年までの気候中立を目指す明確な目標を設定 。これらの目標はSBTi(科学に基づく目標イニシアチブ)の認証を受けている 。
グリーン・スチール: 低炭素鋼や水素還元鉄の調達に積極的に取り組み、H2 Green Steel社との長期契約を締結している 。
再生可能エネルギー: 2024年までに購入電力の100%を再エネ化する目標を掲げ(2023年実績87.6%)、自家発電目標も設定している 。
水管理: 2030年までに取水量を20%削減するという具体的な目標を設定し、専門プログラムを通じて対策を推進、実施された施策による節水効果は外部検証も受けている 。
報告: EUの企業サステナビリティ報告指令(CSRD)に早期に対応した報告を実施 。CDP A/A-評価、EcoVadisプラチナ評価を獲得している 。
JTEKT (ジェイテクト、日本):
気候中立目標: 2035年までにグループ全体でのカーボンニュートラル達成を目指す 。SBTi認証目標を設定 。
再エネ・イノベーション: 拠点での太陽光発電導入に加え、水素製造・利用実証(「CN Lab」)にも取り組む 。仮想PPA(VPPA)の導入も検討している 。
高いCDP評価: 2024年のCDP気候変動質問書において最高評価の「A」を獲得した 。
Timken (ティムケン、米国):
GHG目標: Scope 1&2排出原単位を2030年までに50%削減(2018年比)する目標を掲げ、2023年末までに約40%削減を達成 。(注記:古い報告書ではグローバル目標が25%削減とされていたが 、最新情報では50%となっている。)
再生可能エネルギー: 2018年比で再エネ使用量を10倍に増やし、今後さらに倍増させる計画。自家消費型太陽光発電やPPAを導入し、効率化・再エネ化への設備投資も増加させている 。
重点分野: 再生可能エネルギー市場(風力・太陽光)におけるリーディングサプライヤーとしての地位を確立しており、製品イノベーションが高く評価されている 。
サプライチェーンの脱炭素化に対する積極的なアプローチは、競合他社、特にシェフラーに見られる顕著なベストプラクティスである。シェフラーはグリーン・スチールに関する戦略的パートナーシップを通じて、Scope 3上流排出量、特に原材料に内包される排出量の削減に具体的に取り組んでいる 。ジェイテクトも製品ライフサイクル全体のCO2排出量削減を重視している 。NSKもサプライヤーエンゲージメントを進めているが 、シェフラーのような水素還元鉄の長期契約 は、原材料というScope 3.1の主要排出源に対処するための、より構造的で積極的なアプローチを示している。これはNSKが模倣または拡大を検討できるベストプラクティスと言える。
SKFが推進するRecondOilやリマニュファクチャリング は、サーキュラリティを単なる廃棄物削減策としてではなく、ビジネスモデルにより深く統合しようとする動きを示唆している。これらの取り組みは、顧客にCO2削減効果 や製品寿命の延長といった価値を提供するものとして位置づけられている。これは、社内リサイクル を超えて、顧客向けの価値提案としてサーキュラリティを位置づけるものであり、NSKがさらに探求できる可能性のある領域である。
4. NSKが直面する現在の課題と今後の推奨事項 (Current Challenges Facing NSK and Recommendations for the Future)
これまでの分析を踏まえ、NSKが現在直面している主要な環境課題と、それらに対処するための今後の推奨事項を以下に示す。
4.1. 現在の課題評価 (Assessment of Current Challenges)
Scope 3 排出量削減の規模 (Scale of Scope 3 Emission Reduction): Scope 3排出量が依然として最大の気候変動課題であり、その削減にはより深いサプライチェーンとの連携とイノベーションが不可欠である(前述の分析参照)。
再生可能エネルギー導入の加速 (Acceleration of Renewable Energy Adoption): 競合他社のペースに追随し、2035年のカーボンニュートラル目標を達成するためには、グローバルな再生可能エネルギー導入ペースを加速させる必要がある(前述の分析参照)。
資源循環目標の具体性 (Ambition in Resource Circulation): 廃棄物に関する野心的な定量的絶対削減目標の欠如、およびリサイクルを超える高度なサーキュラリティループへの焦点が限定的である可能性が指摘される(前述の分析参照)。
生物多様性インパクトの測定 (Measurement of Biodiversity Impact): 生物多様性への影響と「ノーネットロス」目標達成に向けた進捗を定量的に測定することが困難である(前述の分析参照)。また、IBATで特定された感受性の高い地域におけるリスク緩和策に関する、より具体的な情報開示が求められる(前述の分析参照)。
投資と収益性の両立 (Balancing Investment and Profitability): 脱炭素化、技術シフト(EV、自動化)、規制遵守に必要な多額の投資を管理しつつ、収益性を維持することが課題となる 。
グローバルな一貫性 (Global Consistency): 多様なグローバル拠点全体で、環境への取り組みとパフォーマンスの一貫性を確保することが求められる 。
4.2. 主要な改善領域と行動提案 (Key Areas for Improvement and Actionable Recommendations)
推奨事項 1 (Scope 3 戦略の深化): Scope 3 排出量削減に向けた、より詳細で期限付きのロードマップを策定する。特に影響の大きい購入品(鋼材など)に焦点を当てる。シェフラーのグリーン・スチール調達 のような、低炭素材料に関する戦略的パートナーシップを模索する。サプライヤー協働プログラムを強化し、明確な目標設定と支援メカニズムを導入する。
推奨事項 2 (再生可能エネルギー導入の加速): 特に日本、北米、アセアン地域において、グローバルな再生可能エネルギー導入に関する、より積極的な中間目標を設定する。ジェイテクトが検討しているような仮想PPA(VPPA) など、多様な調達オプションを、継続的な自家発電 と並行して検討する。
推奨事項 3 (サーキュラリティの強化): 主要な廃棄物流れ(プラスチックを含む)に対する絶対削減目標を設定する。リサイクルを超えて、リマニュファクチャリング/リコンディショニングサービスを、SKFの事例 に倣い、顧客への価値提案として推進することを検討する。製品開発プロセスにサーキュラーデザイン原則をより明確に組み込む。
推奨事項 4 (生物多様性取り組みの定量化): TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)やSBTN(自然に関する科学的根拠に基づく目標ネットワーク)などの認知されたフレームワークを採用し、定量的な生物多様性目標と指標を設定する。IBATによって特定された地域 に関する、拠点固有の生物多様性リスク管理計画についての情報開示を強化する。
推奨事項 5 (統合報告の継続的改善): IFRS S1/S2やESRS(欧州サステナビリティ報告基準) などのフレームワークを参照し、環境戦略、投資、リスク、機会、財務パフォーマンス間の関連性を明確に示す統合報告 を継続的に強化する。異なる報告書間(例:ESGデータブック と統合報告書 )でのデータの一貫性を確保する。
5. 競合他社の環境への取り組みとパフォーマンス分析 (Competitor Analysis: Environmental Initiatives and Performance)
NSKの環境パフォーマンスを客観的に評価するため、主要な競合他社の取り組みと比較分析を行う。
5.1. 主要競合企業の特定と比較 (Identification and Comparison of Key Competitors) NSKと同様に軸受(ベアリング)、精機製品、自動車部品などを製造・販売し、グローバル市場で競合する主要企業として、SKF(スウェーデン) 、Schaeffler(シェフラー、ドイツ) 、JTEKT(ジェイテクト、日本) 、Timken(ティムケン、米国) 、NTN(日本) 、Nachi-Fujikoshi(不二越、日本) が挙げられる。
5.2. 各社の環境戦略とイニシアチブ (Environmental Strategies and Initiatives of Competitors)
SKF: 「インテリジェント&クリーン」戦略 を掲げ、ネットゼロ、再エネ、サーキュラリティ(リマニュファクチャリング、RecondOil)、責任ある調達に重点を置いている 。
Schaeffler: 「ロードマップ2025」の下で「サステナビリティ&エンゲージメント」副プログラムを推進 。生産(2030年)とサプライチェーン(2040年)の気候中立目標を明確化 。グリーン・スチール、エネルギー効率、水削減、CSRD報告に注力 。
JTEKT: 「環境チャレンジ2050」および「2025年環境行動計画」を策定 。カーボンニュートラル目標(2035年)を設定 。省エネ、再エネ(水素技術含む)、ライフサイクルCO2、SBTi目標に重点 。
Timken: CSR戦略は、効率化、再エネ、持続可能な用途(風力・太陽光)向け製品イノベーション、STEM教育パートナーシップに焦点を当てている 。明確なGHG原単位削減目標を持つ 。
NTN: Scope 1+2削減(2030年50%)とニュートラル(2035年)、Scope 3ニュートラル(2050年)の目標を設定 。省エネ、再エネ、インターナルカーボンプライシング、GXリーグ参加、製品ライフサイクルに注力 。
Nachi-Fujikoshi: 環境方針は、EMS、環境配慮型製品、脱炭素化、リサイクル、環境負荷物質管理に焦点を当てている 。グリーン調達を通じて低炭素社会を目指す 。(注記: 他社と比較して、具体的な定量的目標に関する情報は限定的である。)
5.3. 環境パフォーマンスデータの比較分析 (Descriptive Comparison of Environmental Performance Data) 入手可能な主要な環境パフォーマンス指標について、NSKと競合他社を記述的に比較する。
Scope 1+2 排出量削減: NSKはFY2023時点でFY2017比52%削減を達成している 。これに対し、SKFは2030年までに2019年比95%削減を目指し 、シェフラーは2030年までに2019年比90%削減を目指している 。ティムケンは2023年末時点で2018年比約40%の原単位削減を報告し 、NTNは2030年までに2018年比50%削減を目指している 。ジェイテクトはFY2023時点でFY2013比31.8%削減を報告している 。各社の基準年や、絶対量目標か原単位目標かの違いに留意が必要である。NSKの進捗は良好だが、SKFやシェフラーの目標はより野心的である。
再生可能エネルギー比率: NSKのFY2023実績は34.5% であった。これは、SKFの2024年実績72% や、シェフラーの2023年購入電力における87.6% と比較すると低い水準にある。ジェイテクトは太陽光や水素利用を推進し 、ティムケンは2018年比で10倍の使用量増加を報告 、NTNも購入・自家発電量を報告している 。NSKは中位、あるいはリーダー企業には遅れをとっている状況と言える。
廃棄物・リサイクル: NSKのFY2023リサイクル率は99.2% と非常に高い。これは、シェフラーの2023年実績94.0% やNTNの2023年実績97.0% と比較しても遜色ない、あるいは上回る水準である。ただし、生産量で正規化されていないため、廃棄物総量の絶対的な比較は困難である。
水使用量: NSKは取水量と排水量を報告している 。シェフラーは2030年までに20%削減という明確な長期目標を持ち、取水量を報告している 。NTNも取水量を報告し、原単位目標を設定している 。シェフラーは、より明確な長期削減目標を持っている点で特徴的である。
競合他社の目標設定には、野心度と具体性においてばらつきが見られる。SKFとシェフラーは、特にサプライチェーンを含む野心的で長期的な気候中立目標を掲げている 。ジェイテクトは、グループ全体でのカーボンニュートラル目標年(2035年)が最も早い 。NSKのScope 1+2目標(2035年ニュートラル)は競争力があるが、Scope 3目標(2050年ネットゼロへの貢献)は、シェフラーの2040年サプライチェーンニュートラル目標と比較すると、やや具体性に欠ける。これらの差異は、各社の戦略的優先順位の違いや、実現可能性に対する認識の違いを反映している可能性がある。
6. 環境スコアのベンチマーキング (Benchmarking Environmental Scores)
外部評価機関による環境スコアは、企業のESGパフォーマンスとリスク管理に対する市場の認識を示す重要な指標である。NSKおよび主要競合他社のスコアを比較する。
6.1. 競合他社の環境スコア情報 (Competitor Environmental Scores) CDP、Sustainalytics、MSCI、EcoVadisなどの主要な評価機関から入手可能なスコアを記述的に示す。
NSK:
CDP: 気候変動 A-、水セキュリティ A- (2年連続) 。
Sustainalytics: 16.0 (低リスク)、自動車部品業界 41位/245社 。
MSCI: MSCI日本株ESGセレクト・リーダーズ指数構成銘柄 。MSCIインデックスに採用 。(具体的なAAA-CCC評価は情報源からは見つからなかったが、検索ツールは存在する )。
FTSE Russell: FTSE4Good Index Series(22年連続)、FTSE Blossom Japan Index(7年連続)、FTSE Blossom Japan Sector Relative Index(3年連続)構成銘柄 。
EcoVadis: 情報源からは見つからなかった。
SKF:
CDP: 気候変動 A (2023年) 。
Sustainalytics: 23.6 (中リスク) 。
EcoVadis: プラチナ(上位1%)(3年連続) 。
Cicero Shades of Green: ライトグリーン(グリーンボンドに対して) 。
Schaeffler:
CDP: 気候変動 A (2023年)、水 A- (2023年) 。
EcoVadis: プラチナ(上位1%) 。
JTEKT:
CDP: 気候変動 A (2024年)、水セキュリティ A- (2024年) 。
Sustainalytics: 22.5 (中リスク)、自動車部品業界 136位/245社 。
Timken:
Sustainalytics: 26.0 (中リスク)、機械業界 142位/591社 。
Ethisphere、Newsweek (Most Responsible)、Fast Company (Most Innovative)、U.S. News (Best Co. to Work For) などで評価 。
NTN:
Sustainalytics: 25.8 (中リスク)、機械業界 135位/591社 。
Nachi-Fujikoshi:
Sustainalytics: 40.9 (深刻リスク)、機械業界 558位/587社 。(注記: 過去の強制労働訴訟問題も抱えており 、社会・ガバナンススコアに影響している可能性がある。)
6.2. スコアリング結果の比較とNSKの位置づけ (Comparison of Scores and NSK's Positioning) NSKのスコアを競合他社と比較分析する。 NSKは、特にSustainalyticsの低リスク評価 で示されるように、優れたパフォーマンスを示しており、SKF、ジェイテクト、ティムケン、NTNといった多くの直接的な競合他社を上回り、不二越を大幅にリードしている 。主要なESGインデックス(FTSE、MSCI日本株セレクト・リーダーズ)への継続的な採用は、NSKのESG実践が外部から評価されていることを裏付けている 。CDPのA-評価は強力(リーダーシップレベル)であるが、気候変動においてSKF、シェフラー、ジェイテクトが達成した「A」評価にはわずかに及ばない 。これは、CDPの開示とパフォーマンスにおいて、最上位層に到達するためには改善の余地があることを示唆している。競合のSKFとシェフラーは、EcoVadisの最高評価であるプラチナを獲得しており 、サプライチェーンのサステナビリティ評価においても高いパフォーマンスを示している(この点に関するNSKの評価は情報源からは見つからなかった)。 NSKは全体的に良好なスコアを獲得しているが、評価機関によって競合他社との比較における強みと弱みが異なる点が注目される。SustainalyticsはNSKのリスク管理全体を高く評価している一方 、CDPは気候変動リーダーシップにおいて競合他社がわずかに先行していることを示している 。ESG評価機関はそれぞれ異なる方法論、重み付け、焦点領域を用いているため 、このような差異が生じる。Sustainalyticsは未管理リスクに焦点を当て 、CDPは環境情報の開示とパフォーマンスを評価し 、EcoVadisはサプライチェーンを重視する 。NSKのSustainalyticsスコアの高さは良好なリスク管理体制を示唆する一方、CDPのA-評価は堅実な取り組みを示しながらも、特定のカテゴリーにおいてはAリスト企業(SKF/シェフラー/ジェイテクト)と比較して、まだ先進的なベストプラクティスを実証するには至っていない可能性を示している。 不二越は、Sustainalyticsの深刻リスク評価 や潜在的な過去の問題 に基づくと、ESGパフォーマンスにおいて一貫して遅れをとっているように見える。Sustainalyticsスコア40.9 は、比較対象の他のすべての競合他社よりも著しく悪く、評価機関によって認識されている実質的な未管理ESGリスクを示している。
結論 (Conclusion)
主要な分析結果の要約 (Summary of Key Findings): NSKは、Scope 1および2排出量削減における力強い進捗、高いリサイクル率の維持、確立された生物多様性方針、良好なSustainalytics評価、主要ESGインデックスへの選定といった強みを示している。一方で、Scope 3排出量の規模、再生可能エネルギー導入ペース、資源循環目標の具体性・野心度、生物多様性インパクトの定量化、CDP評価におけるリーダーシップレベルとのギャップなどが、今後の改善領域として特定された。
総合評価 (Overall Assessment): NSKは、自社の目標達成に向けて着実な進捗を見せており、多くの競合他社と比較しても良好な環境パフォーマンスを示している。特にリスク管理の側面では高い評価を得ている。しかし、気候変動対策におけるScope 3への対応、再生可能エネルギー導入の加速、資源循環におけるより野心的な目標設定と取り組みの深化、生物多様性保全効果の可視化においては、さらなる努力が求められる。特に、サプライチェーン全体の脱炭素化は、長期的な目標達成と持続可能な成長のための最重要課題の一つである。
将来展望 (Future Outlook): NSKが中期経営計画MTP2026でESG経営を重要課題と位置付けているように 、環境への取り組みは、同社の長期的な企業価値創造、レジリエンス強化、そしてステークホルダーからの信頼獲得にとって不可欠である 。本レポートで示された課題に対処し、推奨事項を実行に移すことで、NSKは環境リーダーとしての地位をさらに強化し、持続可能な社会への貢献と企業価値の向上を両立させることが期待される。
2023年 | 102,000t-CO2 |
2022年 | 107,000t-CO2 |
2021年 | 127,000t-CO2 |
2023年 | 346,000t-CO2 |
2022年 | 421,000t-CO2 |
2021年 | 636,000t-CO2 |
2023年 | 2,232,000t-CO2 |
2022年 | 1,831,000t-CO2 |
2021年 | 2,199,000t-CO2 |
スコープ1+2 CORの過去3年推移
2023年 | 568kg-CO2 |
2022年 | 563kg-CO2 |
2021年 | 882kg-CO2 |
スコープ3 CORの過去3年推移
2023年 | 2,829kg-CO2 |
2022年 | 1,952kg-CO2 |
2021年 | 2,542kg-CO2 |
スコープ1+2のCOA推移
2023年 | 345kg-CO2 |
2022年 | 428kg-CO2 |
2021年 | 618kg-CO2 |
スコープ3のCOA推移
2023年 | 1,719kg-CO2 |
2022年 | 1,485kg-CO2 |
2021年 | 1,781kg-CO2 |
2023年 | 7,889億円 |
2022年 | 9,381億円 |
2021年 | 8,652億円 |
2023年 | 85億円 |
2022年 | 184億円 |
2021年 | 166億円 |
2023年 | 1兆2981億円 |
2022年 | 1兆2333億円 |
2021年 | 1兆2346億円 |
すべての会社と比較したポジション
業界内ポジション
CORスコープ1+2
CORスコープ3
CORスコープ1+2
CORスコープ3
COAスコープ1+2
COAスコープ3
COAスコープ1+2
COAスコープ3