GX RESEARCH
更新日: 2025/5/19

ヤマダホールディングス

9831.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
環境スコア300
売上
1,592,009百万円
総資産
1,288,994百万円
営業利益
41,489百万円

COR(売上高炭素比率)

年間CO2排出量(kg)÷ 売上高(百万円)
Scope1+2
175kg
Scope3
13,401kg

COA(総資産炭素比率)

年間CO2排出量(kg)÷ 売上高(百万円)
Scope1+2
216kg
Scope3
16,552kg

Scope1

事業者自らによる直接排出
48,000t-CO2
2023年実績

Scope2

エネルギー消化に伴う間接排出
231,000t-CO2
2023年実績

Scope3

事業者の活動に関連する他社の排出
21,335,000t-CO2
2023年実績

スコープ3カテゴリー別データ

カテゴリー2021年度2022年度2023年度
1購入した製品・サービス
4,332,000
4,199,000
(133,000)
4,219,000
(20,000)
2資本財
101,000
87,000
(14,000)
104,000
(17,000)
3燃料・エネルギー関連活動
50,000
46,000
(4,000)
47,000
(1,000)
4輸送・配送(上流)
299,000
309,000
(10,000)
309,000
(=0)
5事業から発生する廃棄物
83,000
109,000
(26,000)
107,000
(2,000)

国際イニシアティブへの参加

SBT
RE100
EV100
EP100
UNGC
30by30
GXリーグ

ガバナンス・フレームワーク開示

check
サステナビリティ委員会
check
TCFD・IFRS-S2
TNFD
潜在的環境財務コスト(シナリオ別試算)
2023年度排出量データ: スコープ1(48,000t)、 スコープ2(231,000t)、 スコープ3(2134万t)
低コストシナリオ
想定単価: 3,000円/t-CO₂
スコープ1:1.4億円
スコープ2:6.9億円
スコープ3:640億円
総額:648.4億円
売上高比率:4.07%
中コストシナリオ
想定単価: 5,000円/t-CO₂
スコープ1:2.4億円
スコープ2:11.6億円
スコープ3:1066.8億円
総額:1080.7億円
売上高比率:6.79%
高コストシナリオ
想定単価: 10,000円/t-CO₂
スコープ1:4.8億円
スコープ2:23.1億円
スコープ3:2133.5億円
総額:2161.4億円
売上高比率:13.58%
※潜在的環境財務コストは、仮想的なカーボンプライシングシナリオをもとに算出した参考値です。

環境への取り組み

YAMADA GREEN

YAMADA GREEN「つなぐ、ミライへ。」

省エネ性能の高い家電や太陽光発電システム、蓄電池、EV関連商品などの普及を促進。店舗でのLED照明導入や小型家電回収も実施し、循環型社会の構築と脱炭素社会の実現に貢献

気候変動関連のリスク・機会

※掲載情報は公開資料をもとに作成しており、全てのリスク・機会を網羅するものではありません。 より詳細な情報は企業の公式発表をご確認ください。

リスク

移行リスク

ヤマダホールディングスは、国内外で強化される環境規制によるコスト増、省エネ基準や排出基準の厳格化、拡大生産者責任に基づく製品回収・リサイクル義務の強化、サーキュラーエコノミー推進に伴う規制、生物多様性保全に関する新たな規制など、様々な規制リスクに直面しています。これらの規制は事業活動に影響を与え、コスト増加や運営上の制約を生じさせる可能性があります。

物理的リスク

気候変動の進行に伴う異常気象(台風、豪雨、洪水、猛暑など)の激甚化・頻発化は、店舗、物流センター、サプライチェーンに物理的な損害や操業停止リスクをもたらします。全国的な店舗網を持つヤマダホールディングスにとって、地域ごとの災害リスク評価と対策が重要となります。

機会

省エネルギー化、廃棄物削減、資源利用の効率化によるコスト削減、省エネ性能の高い家電製品や環境負荷の少ない素材を使用した家具、エコ建材を用いた住宅・リフォーム、「YAMADA スマートハウス」のような統合的なサステナブル・リビングソリューションの提供は大きな事業機会となります。環境問題への積極的な取り組みと透明性の高い情報開示は、企業のブランド価値を高め、環境意識の高い消費者の支持を集め、顧客ロイヤルティの向上に繋がります。

目標

ヤマダホールディングスは、環境方針を定め、事業活動全体を通じて環境問題の解決に取り組む姿勢を示しています。特に、循環型経済の構築とCO₂排出量削減を重視し、「YAMADA GREEN」という環境保全活動ブランドも展開しています。具体的な目標値、基準年、目標年、およびScope 1, 2, 3別の詳細な実績データ(経年変化を含む)の開示は限定的である可能性がありますが、脱炭素化に向けたコミットメントのレベルと進捗を評価するためには、より詳細かつ定量的な情報開示が望まれます。

環境アナリストレポート

ヤマダホールディングス株式会社の環境パフォーマンスに関する分析報告書

1. 序論 (Introduction)

  • 1.1. 背景と目的 (Background and Purpose)
    ヤマダホールディングス株式会社(以下、ヤマダHD)は、日本を代表する大手小売企業グループであり、主力の家電販売事業に加え、近年では「くらしまるごと」戦略を掲げ、住宅、家具・インテリア、リフォーム、不動産、金融、環境サービスなど、生活に関わる多角的な事業展開を加速させている 1。 この戦略は、家電量販店としての枠を超え、顧客の生活全体をサポートすることを目指しており 3、大塚家具の子会社化 6 や大型店舗「LIFE SELECT」の開発 4 などを通じて具現化されている。
    このような事業規模の拡大と多角化は、企業が環境・社会・ガバナンス(ESG)要因に対して負う責任の範囲を広げる。特に、気候変動、資源枯渇、生物多様性の損失といった地球規模の環境課題への対応は、持続可能な社会の実現に向けた企業の重要な責務となっている。投資家や消費者、地域社会など、様々なステークホルダーは、企業の環境パフォーマンスに対する関心を高めており、ESG要素を考慮した企業価値評価が主流となりつつある 4。
    本報告書は、ヤマダHDの環境への取り組み、特に「気候変動への対応」「資源循環の推進」「生物多様性の保全」という3つの重点分野における具体的な活動とパフォーマンスを包括的に分析することを目的とする。これにより、同社の環境スコアリングに必要な詳細情報を収集・整理し、現状の課題と将来に向けた戦略的示唆を提供することを目指す。分析は、学術的な水準を満たす客観性と詳細性をもって行われる。

  • 1.2. 分析の範囲と方法論 (Scope and Methodology)
    本報告書の分析対象は、ヤマダHDグループ全体とする 4。分析の核心となる環境分野は、「気候変動への対応」「資源循環の推進」「生物多様性の保全」の3点に絞り込む。
    分析にあたっては、ヤマダHDが公開している統合報告書(特に2022年版、2023年版、2024年版)1、公式ウェブサイト上のサステナビリティ・CSR関連情報 17 を主要な情報源とする。これに加え、競合他社のサステナビリティ報告書やウェブサイト情報、Sustainalyticsなどの第三者評価機関によるESG評価データ 20、関連業界における環境先進事例などを参照し、比較分析とベンチマーキングを行う。
    報告書で取り上げる情報は、主に直近の数年間(特に統合報告書が発行されている2022年度、2023年度など)の活動とデータに基づいている 3。

  • 1.3. 報告書の構成 (Report Structure)
    本報告書は以下の構成で記述される。まず、ヤマダHDの環境への取り組みを3つの重点分野(気候変動、資源循環、生物多様性)ごとに詳述する。次に、これらの取り組みに関連する潜在的なリスクと事業機会を分析する。続いて、業界における先進的な環境への取り組み事例を紹介し、競合他社との比較分析を行う。最後に、これまでの分析結果を踏まえ、ヤマダHDが直面する現状の課題を評価し、今後の環境パフォーマンス向上に向けた戦略的な提言を行う。

2. ヤマダホールディングスの環境への取り組み (Yamada Holdings' Environmental Initiatives)

ヤマダHDグループは、環境方針を定め、事業活動全体を通じて環境問題の解決に取り組む姿勢を示している 19。特に、循環型経済の構築とCO₂排出量削減を重視し、「YAMADA GREEN」という環境保全活動ブランドも展開している 17。以下では、気候変動、資源循環、生物多様性の各分野における具体的な取り組みを詳述する。

  • 2.1. 気候変動への対応 (Addressing Climate Change)
    気候変動は、事業継続と企業価値に影響を及ぼす喫緊の課題である。ヤマダHDは、この課題への対応をサステナビリティ戦略の重要な柱の一つと位置付けている 19。

  • 2.1.1. GHG排出削減目標・実績 (GHG Emissions Reduction Targets/Performance)
    現時点で公開されている情報からは、グループ全体を対象とした、科学的根拠に基づく(Science-Based Targets: SBT)ような具体的な中長期GHG(温室効果ガス)排出削減目標(Scope 1, 2, 3)の設定状況は明確には確認できない。統合報告書やサステナビリティ関連ページ 4 において、CO₂排出量削減への取り組み 19 は言及されているものの、具体的な目標値、基準年、目標年、およびScope 1, 2, 3別の詳細な実績データ(経年変化を含む)の開示は限定的である可能性がある。脱炭素化に向けたコミットメントのレベルと進捗を評価するためには、より詳細かつ定量的な情報開示が望まれる。

  • 2.1.2. 再生可能エネルギー導入状況 (Renewable Energy Adoption Status)
    ヤマダHDは、店舗運営や物流センターにおける再生可能エネルギーの導入を進めていることが示唆されている 17。具体的な取り組みとして、店舗屋上への太陽光発電システムの設置や、再生可能エネルギー由来電力の購入などが考えられるが、導入規模(例:総電力消費量に占める再エネ比率、導入拠点数)に関する定量的な情報は、公開資料からは限定的にしか読み取れない。Scope 2排出量削減への具体的な貢献度を測る上で、導入状況の定量的な開示が重要となる。

  • 2.1.3. 省エネルギー施策 (Energy Efficiency Measures)
    店舗、オフィス、物流施設における省エネルギー化は、継続的に推進されていると考えられる。具体策としては、LED照明への切り替え、高効率空調システムの導入、エネルギーマネジメントシステムの活用などが挙げられる。また、ヤマダHDは、顧客に対して省エネ家電への買い替えを促進することで、製品使用段階(Scope 3)でのCO₂排出量削減にも貢献しようとしている 19。特に、2023年10月から販売を開始した「YAMADA スマートハウス」 1 は、住宅と家電を連携させた統合的なエネルギー効率化ソリューションを提供するプラットフォームとなり得る。この取り組みは、運用効率(Scope 1 & 2)と製品インパクト(Scope 3)の両面から気候変動対策に貢献する可能性を秘めている。

  • 2.1.4. TCFD提言に基づく情報開示 (Information Disclosure based on TCFD Recommendations)
    2023年の統合報告書では、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に基づく情報開示に言及されている 3。これは、気候変動がもたらすリスクと機会を経営戦略に統合し、ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標について開示する国際的なフレームワークへの対応を示すものである。統合報告書 4 における開示の質と範囲(シナリオ分析の有無、具体的な財務影響の評価など)を詳細に分析することが、気候変動課題への戦略的な取り組み度合いを評価する上で不可欠である。

ヤマダHDの「くらしまるごと」戦略、特に住宅事業への進出 4 や大型店舗「LIFE SELECT」の展開 4 は、事業機会を創出する一方で、環境負荷増大のリスクも伴う。店舗や住宅建設に伴う資材調達や建設、運営段階でのエネルギー消費増は、GHG排出量の増加要因となり得る。したがって、企業成長と環境負荷のデカップリング(分離)が重要な経営課題となる。省エネ家電の推進 19 やスマートハウス事業 1 は、製品使用段階の排出削減や低炭素なライフスタイルの提案に繋がるが、事業拡大に伴う直接的・間接的な排出量(Scope 1, 2, 3上流)をいかに抑制・削減していくか、その全体像と具体的な目標設定が、同社の気候変動戦略の信頼性を左右する鍵となる。

  • 2.2. 資源循環の推進 (Promoting Resource Circulation)
    大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済モデルからの脱却と、資源の有効活用を目指すサーキュラーエコノミーへの移行は、持続可能な社会構築のための重要なテーマである。ヤマダHDは、事業活動を通じて廃棄物削減と資源循環に取り組んでいる 17。

  • 2.2.1. 廃棄物削減・リサイクル率向上 (Waste Reduction / Recycling Rate Improvement)
    店舗運営や物流過程で発生する廃棄物の削減、および梱包材などのリサイクル推進に取り組んでいると考えられる 17。しかし、具体的な廃棄物発生量やリサイクル率に関する定量的なデータ、およびその経年変化に関する情報は、公開資料からは十分に確認できない場合がある。運用効率と環境責任を示す指標として、これらのデータの透明性向上が望まれる。

  • 2.2.2. 製品ライフサイクル管理と家電リサイクル (Product Lifecycle Management and Home Appliance Recycling)
    家電小売大手として、使用済み家電製品の回収とリサイクルは、ヤマダHDの重要な役割である。家電リサイクル法に基づき、適正な回収・処理システムを構築・運用していると考えられ、ウェブサイトでは「家電リサイクル実績」に関する情報提供の可能性が示唆されている 17。さらに、製品の長寿命化や修理サービスの提供、アウトレット&リユース店舗 5 を通じた中古製品の再利用・再販売など、製品ライフサイクル全体を見据えた取り組みも資源循環に貢献する。これらの活動は、法規制遵守だけでなく、資源効率を高める上で重要である。

  • 2.2.3. サーキュラーエコノミーへの貢献 (Contribution to Circular Economy)
    前述のリサイクルやリユースの取り組みに加え、SPA(製造小売)製品 4 の開発において、リサイクル材の使用や解体・再資源化しやすい設計を取り入れるなど、製品設計段階からの循環性向上への貢献が期待される。また、LIXILの環境配慮型建材を「YAMADA GREEN」に認定する 9 など、サプライヤーとの連携を通じた取り組みも進めている可能性がある。これらの活動全体が、より広範なサーキュラーエコノミーへの移行にどのように貢献しているかを評価することが重要である 6。

ヤマダHDの広範な店舗網と、アウトレット&リユース店舗 5 の展開は、使用済み製品の回収、再生、再販といったリバースロジスティクスと循環フローを構築するための強力なインフラ基盤を提供する。これは、資源循環を推進する上での大きな強みである。一方で、SPA製品のラインナップ拡大 4 は、製品の企画・設計段階から循環性を考慮に入れる必要性を生じさせる。つまり、回収・処理システムという「運用面」での強みに加え、自社製品の「設計・調達面」においても、耐久性、修理可能性、リサイクル材の使用、解体容易性といったサーキュラーデザインの原則を積極的に導入・開示していくことが、真のサーキュラーエコノミーへの貢献度を高める上で不可欠となる。

  • 2.3. 生物多様性の保全 (Conserving Biodiversity)
    生物多様性の損失は、気候変動と並ぶ深刻な地球環境問題であり、生態系サービスの劣化を通じて事業活動にも影響を及ぼし得る。

  • 2.3.1. 方針とコミットメント (Policy and Commitments)
    現時点での公開情報 17 からは、生物多様性の保全に関する具体的な企業方針や定量的なコミットメントの策定状況は、気候変動や資源循環分野ほど明確ではない可能性がある。生物多様性が戦略的にどの程度重視されているかを示す上で、方針の明確化が第一歩となる。

  • 2.3.2. 持続可能な調達 (Sustainable Sourcing)
    事業活動、特に製品のサプライチェーンが生物多様性に与える影響を考慮した調達方針が求められる。家電製品に使用される鉱物資源(紛争鉱物への対応を含む)、家具や住宅建材に使用される木材(FSC認証材などの利用)、その他の原材料について、持続可能性に配慮した調達基準や取り組み状況に関する情報開示が必要である 19。特に、「くらしまるごと」戦略による家具・住宅分野への進出は、木材調達におけるリスク管理の重要性を高めている。

  • 2.3.3. 事業活動における影響評価と緩和策 (Impact Assessment and Mitigation in Operations)
    新規店舗開発や住宅建設プロジェクトなどが、地域の生態系や生物多様性に与える影響を事前に評価し、その影響を回避・最小化・代償するための措置(例:立地選定の配慮、開発区域内での緑地保全、周辺環境への配慮)を講じているかどうかが問われる。この点に関する具体的な情報開示は、現時点では限定的である可能性がある。

ヤマダHDの環境戦略において、生物多様性は気候変動や資源循環と比較して、取り組みの具体性や情報開示が相対的に遅れている可能性がある。特に、中核事業であった家電販売から、「くらしまるごと」戦略の下で住宅・家具分野へと事業領域を拡大したことにより 4、生物多様性への潜在的な影響は増大している。住宅開発は土地利用転換を伴い、生息地の破壊や改変に直結するリスクがある。また、家具事業は木材などの天然資源に依存するため、持続可能な森林管理や調達が不可欠となる。これらのリスクを適切に評価し、管理するための具体的な戦略(例:認証木材の利用目標設定、開発プロジェクトにおける生物多様性への配慮基準策定、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)フレームワークの参照など)を策定・実行することが、今後の重要な課題と考えられる。

  • 2.4. 環境マネジメント体制 (Environmental Management System)
    ヤマダHDは、サステナビリティ推進を担当する部署(例:サステナビリティ推進室 3)を設置し、取締役会レベルでの監督を含むガバナンス体制を構築していると考えられる。環境方針 17 を定め、事業活動における環境配慮を推進している。ISO14001などの環境マネジメントシステム認証の取得状況については、詳細な情報が必要である。「YAMADA GREEN」 17 は、同社の環境活動を象徴する取り組みであり、環境配慮型製品の認定 9 など、具体的な活動を通じて環境意識の向上を図っている。これらの体制が、グループ全体の環境パフォーマンス向上に実効性をもって機能しているかを継続的に評価する必要がある。

3. 環境関連のリスクと機会 (Environmental Risks and Opportunities)

環境問題は、企業にとってリスク要因であると同時に、新たな事業機会を創出する可能性も秘めている。ヤマダHDの事業特性を踏まえ、潜在的なリスクと機会を分析する。

  • 3.1. 潜在的リスク分析 (Potential Risk Analysis)

  • 3.1.1. 規制リスク (Regulatory Risks): 日本国内外で強化される環境規制は、ヤマダHDの事業活動に影響を与える可能性がある。具体的には、カーボンプライシング導入によるコスト増、省エネ基準や排出基準の厳格化、拡大生産者責任(EPR)に基づく製品回収・リサイクル義務の強化、サーキュラーエコノミー推進に伴う規制(例:製品の耐久性・修理可能性要件)、生物多様性保全に関する新たな規制などが考えられる。

  • 3.1.2. 物理的リスク (Physical Risks): 気候変動の進行に伴う異常気象(台風、豪雨、洪水、猛暑など)の激甚化・頻発化は、店舗、物流センター、サプライチェーンに物理的な損害や操業停止リスクをもたらす。特に、日本全国に店舗網を持つヤマダHDにとって、地域ごとの災害リスク評価と対策が重要となる。

  • 3.1.3. 市場リスク (Market Risks): 環境意識の高まりにより、消費者はよりサステナブルな製品やサービス、企業を選択する傾向が強まっている。競合他社が環境面で先進的な取り組みを進めた場合、相対的にヤマダHDの魅力が低下し、市場シェアを失うリスクがある。また、環境要因によるサプライチェーンの混乱(例:原材料調達難、物流停滞)も事業リスクとなり得る 21

  • 3.1.4. 評判リスク (Reputational Risks): 環境パフォーマンスの低さ、情報開示の不透明性、あるいは「グリーンウォッシング」(環境配慮を装うこと)との批判は、企業ブランドイメージを著しく損なう可能性がある。SustainalyticsによるESGリスク評価では、総合リスクは「低リスク(Low Risk)」の18.3と評価されているものの、リスク管理能力(Management)は「平均的(Average)」とされている 20。これは、潜在的な脆弱性が存在することを示唆しており、ステークホルダーからの信頼を維持するためには、継続的な取り組みと透明性の高いコミュニケーションが不可欠である。

ヤマダHDの「くらしまるごと」戦略は、家電、住宅、家具、金融、環境といった複数のセグメントが相互に関連しあっている 4。この事業構造は、環境リスクの影響を複雑化・増幅させる可能性がある。例えば、気候変動による自然災害(物理的リスク)は、店舗の被災(デンキセグメント)と住宅建設の遅延(住建セグメント)を同時に引き起こすかもしれない。炭素税の導入(規制リスク)は、全セグメントの運営コストを増加させ、製品価格にも影響し得る。Sustainalyticsの評価 20 が示唆するように、これらの複雑に絡み合ったリスクを効果的に管理する体制の強化が求められる。各セグメント間の相互依存性を考慮した、グループ横断的なリスク評価と管理フレームワークの構築が、レジリエンス(回復力・強靭性)を高める上で重要となる。

  • 3.2. 事業機会の特定 (Identification of Business Opportunities)

  • 3.2.1. コスト削減 (Cost Reduction): 省エネルギー化、廃棄物削減、資源利用の効率化を推進することで、光熱費、廃棄物処理費用、原材料費などの運営コストを削減できる。これは、収益性向上に直接的に貢献する。

  • 3.2.2. 環境配慮型製品・サービス (Eco-friendly Products/Services): 省エネ性能の高い家電製品、環境負荷の少ない素材を使用した家具、エコ建材を用いた住宅・リフォーム、そして「YAMADA スマートハウス」 1 のような統合的なサステナブル・リビングソリューションの提供は、大きな事業機会となる。特に、SPA製品 4 の開発においては、企画・設計段階から環境性能や循環性を組み込むことで、他社との差別化を図ることが可能である。

  • 3.2.3. ブランドイメージ向上 (Enhanced Brand Image): 環境問題への積極的な取り組みと、その成果に関する透明性の高い情報開示は、企業のブランド価値を高め、環境意識の高い消費者の支持を集め、顧客ロイヤルティの向上に繋がる 2

  • 3.2.4. ESG投資と人材獲得 (Attracting ESG Investment and Talent): 優れた環境パフォーマンスは、ESG投資を重視する投資家からの資金調達を有利にする可能性がある 4。統合報告書の継続的な発行 8 は、投資家との対話の重要なツールである。また、社会貢献や環境問題に関心を持つ優秀な人材にとって、サステナビリティへの取り組みは企業選択の重要な要素となり、人材獲得・維持にも寄与する。

ヤマダHDの「くらしまるごと」戦略 1 は、顧客のライフスタイル全体にわたる統合的なサステナビリティ・ソリューションを提供するという点で、独自の強みを発揮し得る。競合の多くが家電販売に特化しているのに対し、ヤマダHDは家電、住宅、家具、金融、環境サービスを連携させることが可能である。例えば、自社で建設・リフォームした住宅(住建セグメント)に、太陽光発電システム(環境セグメント)を設置し、省エネ家電とHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)(デンキセグメント)を導入、そのための資金計画をサポートする(金融セグメント)といった、包括的な「サステナブルなくらし」の提案が可能となる。このセグメント間のシナジー 1 を最大限に活用し、利便性の高いパッケージとして提供することは、ヤマダHDにとって最も有望な環境関連の事業機会と言えるだろう。

4. 業界のベストプラクティス (Industry Best Practices)

ヤマダHDの取り組みを評価し、今後の方向性を検討する上で、国内外の小売業界における先進的な環境への取り組み事例を参照することは有益である。

  • 4.1. 気候変動 (Climate Change):

  • 目標設定: Science Based Targets initiative (SBTi) の認定を受けた、科学的根拠に基づく野心的なGHG排出削減目標(Scope 1, 2, 3を含む)を設定する(例:米Best Buyなど)。

  • 再生可能エネルギー: RE100(事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際イニシアチブ)への加盟や、高い再エネ導入率を達成する。

  • 省エネルギー: AIなどを活用した高度なエネルギーマネジメントシステムを導入し、店舗・物流拠点のエネルギー効率を継続的に改善する。

  • Scope 3管理: サプライヤーエンゲージメントプログラムを通じて、サプライチェーン全体での排出量削減を推進し、製品使用段階の排出量削減に繋がるイノベーション(例:超省エネ製品の開発支援)に取り組む。

  • 4.2. 資源循環 (Resource Circulation):

  • 回収・再資源化: 広範な製品カテゴリーを対象とした使用済み製品の回収プログラムを構築し、高い回収率・再資源化率を達成する。高度な選別・分解技術を持つリサイクル事業者との連携を強化する。

  • リユース・リファービッシュ: 回収した製品の修理・再生(リファービッシュ)事業を拡大し、高品質な中古品として再販する。

  • サーキュラーデザイン: 自社ブランド製品(SPA)において、再生材利用率の向上、モジュール設計による修理・部品交換の容易化、単一素材化によるリサイクル性向上など、製品設計段階から循環性を考慮する。

  • ビジネスモデル: 製品の所有から利用へと移行する「製品・アズ・ア・サービス(PaaS)」モデル(例:家電サブスクリプション)を導入し、製品の長寿命化と効率的な資源利用を促進する。

  • 4.3. 生物多様性 (Biodiversity):

  • 目標設定とコミットメント: 「ノーネットロス(損失ゼロ)」や「ネットポジティブ(プラス効果)」といった定量的な目標を設定し、生物多様性保全へのコミットメントを明確にする。TNFD提言に沿った情報開示を進める(例:セブン&アイ・ホールディングス 22)。

  • サプライチェーン管理: 木材、パーム油、鉱物資源など、生物多様性への影響リスクが高い原材料について、サプライチェーンのマッピングを行い、トレーサビリティを確保する。FSC、RSPOなどの信頼性の高い認証を取得した原材料の調達比率を高める目標を設定・開示する。

  • 土地利用: 新規開発プロジェクトにおいて、生物多様性への影響評価(アセスメント)を徹底し、影響を回避・最小化するための措置(例:開発地の代替、生態系配慮設計)や、保全活動への貢献(例:オフセット、生物多様性向上に資する緑化)を行う。

  • ネイチャーベースドソリューション: 事業活動を通じて、自然資本の保全・回復に貢献する取り組み(植林、湿地再生支援など)を支援・実施する。

これらのベストプラクティスは、ヤマダHDが目指すべき方向性や、具体的な施策を検討する上での重要な参考情報となる。

5. 競合他社分析 (Competitor Analysis)

日本の家電小売市場における主要な競合他社との比較を通じて、ヤマダHDの環境パフォーマンスの相対的な位置づけを把握する。

  • 5.1. 主要競合企業の特定 (Identification of Major Competitors)
    ヤマダHDの主要な競合企業として、ビックカメラ株式会社、株式会社エディオン、株式会社ケーズホールディングスが挙げられる。これらの企業は、全国的な店舗網を持ち、家電製品を中心に類似した事業を展開している。特にビックカメラは、Sustainalyticsの評価対象にもなっている 20。

  • 5.2. 競合企業の環境への取り組み比較 (Comparison of Competitors' Environmental Initiatives)
    各競合企業のサステナビリティ報告書やウェブサイト等で公開されている情報を基に、気候変動、資源循環、生物多様性の各分野における目標設定、具体的な取り組み内容、実績データを比較分析する必要がある。例えば、GHG排出削減目標の有無と水準、再生可能エネルギー導入率、家電リサイクル回収実績、環境配慮型プライベートブランド商品の展開状況、サプライチェーンにおける環境配慮方針などが比較のポイントとなる。

  • 5.3. 競合企業の環境スコア・評価ベンチマーキング (Benchmarking Competitors' Environmental Scores/Ratings)
    CDP、MSCI、FTSE Russell、Sustainalyticsなどの第三者評価機関による環境スコアやESG評価を比較することは、客観的なベンチマーキングに有効である。SustainalyticsのESGリスク評価(2025年4月3日時点)では、ヤマダHDは18.3(低リスク)、ビックカメラは19.4(低リスク)と評価されている 20。エディオン、ケーズホールディングスについても、利用可能な評価情報を収集し、比較することが望ましい。


6. 現状の課題と戦略的提言 (Current Challenges and Strategic Recommendations)

これまでの分析に基づき、ヤマダHDが環境パフォーマンス向上に向けて直面している主要な課題を評価し、具体的な戦略的提言を行う。

  • 6.1. ヤマダホールディングスの課題評価 (Assessment of Yamada Holdings' Challenges)

  • 事業拡大と環境負荷の管理: 「くらしまるごと」戦略による事業領域の拡大(特に住宅・建設分野)は、GHG排出量、資源消費、土地利用など、環境負荷の増大を伴う。この拡大するフットプリントを管理・削減するための取り組みの規模や野心度が、事業成長のペースに見合っているかどうかが課題である。特に気候変動と生物多様性への影響緩和策の具体化が求められる。

  • 目標設定の具体性と野心度: GHG排出削減(Scope 1, 2, 3)、廃棄物削減、水使用量、再生可能エネルギー導入率、生物多様性影響など、主要な環境KPIについて、より具体的で定量的な、時間軸を伴った目標設定が必要である。可能であれば、SBTなどの科学的根拠に基づく目標設定が望ましい。

  • 生物多様性戦略の遅れ: 気候変動や資源循環と比較して、生物多様性に関するリスク評価、具体的な保全方針、行動計画の策定が遅れている可能性がある。特に、影響の大きい住宅・家具事業における対応が急務である。

  • SPA製品の循環性: 拡大するSPA製品 4 の開発・調達プロセスにおいて、サーキュラーデザイン(耐久性、修理可能性、リサイクル材利用、解体容易性など)の原則をいかに組み込み、実践するかが課題である。

  • ESGリスク管理体制: Sustainalyticsが指摘する「平均的(Average)」なリスク管理能力 20 は、ガバナンス体制、実行力、あるいは情報開示の透明性において改善の余地があることを示唆している可能性がある。複雑化するリスクに対応するための管理体制強化が求められる。

  • 競争環境とステークホルダー期待への対応: 競合他社の環境への取り組みが進展し、投資家や消費者からの要求水準が高まる中で、これらに遅れを取らず、期待に応え続けるための継続的な努力が必要である。

  • 6.2. 推奨される重点分野・行動計画 (Recommended Focus Areas / Action Plan)

  • 6.2.1. 目標設定と透明性向上 (Target Setting and Transparency Enhancement):

  • 「くらしまるごと」戦略の全事業範囲をカバーする、野心的かつ時間軸を明確にしたGHG排出削減目標(Scope 1, 2, 3)を設定する。可能であればSBT認定を目指す。

  • 廃棄物削減率、リサイクル率、水使用量、再生可能エネルギー導入比率について、具体的な数値目標を設定し、進捗を開示する。

  • 生物多様性に関する具体的な保全方針を策定し、特に土地利用(住宅事業)と原材料調達(家具、電子機器)に関連する測定可能な目標を設定する。

  • GRIスタンダード、SASBスタンダード、TCFD提言、将来的にはTNFD提言など、国際的な報告フレームワークに準拠した詳細な情報開示を行う 2。算定方法やデータの前提条件を明確にし、可能であれば第三者保証を取得することで透明性と信頼性を高める。

  • 6.2.2. 「トータルリビング」戦略との統合深化 (Deeper Integration with "Total-Living" Strategy):

  • 環境配慮を、事業戦略の中核に明確に位置付ける。特に住宅開発においては、省エネ設計、再生可能エネルギー導入、環境配慮型建材の使用、敷地内の緑化・生物多様性配慮などを標準化する。SPA製品開発においては、ライフサイクル全体での環境負荷低減(LCA)の視点とサーキュラーデザインを導入する。

  • スマートホーム 1 や省エネ・再エネ設備導入パッケージなど、統合的なサステナブル・ソリューションの提供を強化し、その環境貢献度(例:顧客によるCO₂削減効果)を定量的に示し、積極的に訴求する。

  • 6.2.3. サプライチェーン管理の強化 (Strengthening Supply Chain Management):

  • サプライヤーに対するエンゲージメントを強化し、環境パフォーマンス(GHG排出量、水使用量、廃棄物、生物多様性への影響など)の改善を促すプログラムを導入・拡充する。

  • 特にリスクの高い原材料(木材、紛争鉱物など)について、トレーサビリティ確保のためのデューデリジェンスを強化し、持続可能な調達方針を策定・遵守する。

  • 6.2.4. 生物多様性戦略の策定 (Developing a Biodiversity Strategy):

  • 事業活動(特に住宅・店舗開発)およびサプライチェーン(特に家具・建材・電子部品)が生物多様性に与えるリスクと影響に関する詳細な評価を優先的に実施する。

  • 評価結果に基づき、具体的な目標、行動計画、モニタリング体制を含む生物多様性保全戦略を策定し、実行する。TNFDフレームワークなどを参考に、自然関連リスクと機会の管理・開示体制を構築する。

7. 結論 (Conclusion)

ヤマダHDは、統合報告書の継続的な発行 8 やサステナビリティ推進体制の構築 3、「YAMADA GREEN」 17 といった取り組みを通じて、ESG課題、特に環境問題への対応を進める意思を示している 4。家電リサイクルシステムへの貢献や、リユース事業の展開 5 は、資源循環における強みである。また、「くらしまるごと」戦略 1 は、顧客に対して統合的な環境ソリューションを提供する独自の機会を創出している。

一方で、事業規模の拡大に伴う環境負荷の管理、特に気候変動と生物多様性に関する野心的な目標設定と具体的な対策の推進、SPA製品における循環性の確保、そして生物多様性戦略の具体化などが今後の重要な課題として挙げられる。競合他社との比較や第三者評価 20 も踏まえ、リスク管理体制と情報開示の透明性を一層向上させる必要がある。

本報告書で提示された戦略的提言、すなわち、科学的根拠に基づく目標設定と透明性の向上、環境配慮の事業戦略への統合深化、サプライチェーン管理の強化、そして生物多様性戦略の策定・実行を通じて、ヤマダHDはその環境パフォーマンスを大幅に向上させることが可能である。独自の「くらしまるごと」ビジネスモデルをサステナビリティ推進の駆動力として最大限に活用することが、持続的な企業価値向上と社会への貢献に繋がる道筋となるであろう。

引用文献

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  2. Yamada Holdings Co Ltd 2022 Integrated Report - SustainabilityReports.com, 4月 16, 2025にアクセス、 https://sustainabilityreports.com/reports/yamada-holdings-co-ltd-2022-integrated-report-pdf/

  3. ヤマダホールディングスグループ 統合報告書『INTEGRATED REPORT 2023』公開のお知らせ, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.yamada-denki.jp/topics/download.t.pdf/3017

  4. INTEGRATED REPORT 2023, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.yamada-holdings.jp/lang-en/pdf/report_archive/report2023_e_all_1p.pdf

  5. Yamada Holdings Group Integrated Report 2022, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.yamada-holdings.jp/lang-en/pdf/report_archive/report2022_e_all_2p.pdf

  6. Yamada Holdings Co Ltd 2020 Integrated Report – SustainabilityReports.com, 4月 16, 2025にアクセス、 https://sustainabilityreports.com/reports/yamada-holdings-co-ltd-2020-integrated-report-pdf/

  7. INTEGRATED REPORT - ヤマダホールディングス, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.yamada-holdings.jp/csr/pdf/report_archive/report2024_all_2p.pdf

  8. ヤマダホールディングスが2024年統合報告書を公開、未来のくらしを支える新たな戦略, 4月 16, 2025にアクセス、 https://news.3rd-in.co.jp/article/df33d86a-6a9e-11ef-8085-9ca3ba083d71

  9. ヤマダホールディングスグループ 統合報告書『INTEGRATED REPORT 2024』公開のお知らせ, 4月 16, 2025にアクセス、 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000745.000082557.html

  10. ヤマダホールディングスグループ 統合報告書『INTEGRATED REPORT 2023 』公開のお知らせ, 4月 16, 2025にアクセス、 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000451.000082557.html

  11. 統合報告書 -YAMADA HOLDINGS-, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.yamada-holdings.jp/csr/report_archive.html

  12. ヤマダホールディングスグループ 統合報告書2024 - エコほっとライン, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.ecohotline.com/products/detail.php?product_id=3911

  13. 「ヤマダホールディングスグループ統合報告書」公開のお知らせ, 4月 16, 2025にアクセス、 https://newsrelea.se/GKekEq

  14. ヤマダホールディングスグループ 統合報告書『INTEGRATED REPORT 2024』公開のお知らせ, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.excite.co.jp/news/article/Prtimes_2024-09-04-82557-745/

  15. Integrated Report -YAMADA HOLDINGS-, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.yamada-holdings.jp/lang-en/csr_archive.html

  16. Yamada Holdings Co Ltd 2021 Integrated Report, 4月 16, 2025にアクセス、 https://sustainabilityreports.com/reports/yamada-holdings-co-ltd-2021-integrated-report-pdf/

  17. 株式会社 ヤマダホールディングス -YAMADA HOLDINGS-, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.yamada-holdings.jp/

  18. CSRの取り組み|ヤマダデンキ YAMADA DENKI Co.,LTD., 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.yamada-denki.jp/csr/

  19. SUSTAINABILITY -YAMADA HOLDINGS-, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.yamada-holdings.jp/lang-en/csr_index.html

  20. Yamada Holdings Co., Ltd. ESG Risk Rating - Sustainalytics, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.sustainalytics.com/esg-rating/yamada-holdings-co-ltd/1008762150

  21. ANNUAL REPORT 2023 YAMADA GREEN RESOURCES LIMITED, 4月 16, 2025にアクセス、 http://www.yamada-green.com/misc/Yamada_AR23.pdf

  22. 2024 | Sustainability | Seven & i Holdings Co, 4月 16, 2025にアクセス、 https://www.7andi.com/en/sustainability/report.html

  23. ANNUAL REPORT 2024 YAMADA GREEN RESOURCES LIMITED, 4月 16, 2025にアクセス、 http://www.yamada-green.com/misc/Yamada_AR24_SGX.pdf

  24. Sustainability Report | Yamada Green Resources Limited, 4月 16, 2025にアクセス、 http://www.yamada-green.com/sr.html

  25. Sustainability Report 2024 Yamada Green Resources Limited, 4月 16, 2025にアクセス、 http://www.yamada-green.com/misc/Yamada%20FY2024%20SR.pdf

ヤマダホールディングスのGHG排出量推移

GHG排出量推移

「Scope1」の過去3年の推移

2023年48,000t-CO2
2022年53,000t-CO2
2021年53,000t-CO2

「Scope2」の過去3年の推移

2023年231,000t-CO2
2022年231,000t-CO2
2021年263,000t-CO2

「Scope3」の過去3年の推移

2023年21,335,000t-CO2
2022年21,491,000t-CO2
2021年23,376,000t-CO2

COR(売上高あたりのCO2排出量)推移

スコープ1+2

スコープ1+2 CORの過去3年推移

2023年175kg-CO2
2022年177kg-CO2
2021年195kg-CO2

スコープ3

スコープ3 CORの過去3年推移

2023年13,401kg-CO2
2022年13,427kg-CO2
2021年14,435kg-CO2

COA(総資産あたりのCO2排出量)推移

スコープ1+2

スコープ1+2のCOA推移

2023年216kg-CO2
2022年223kg-CO2
2021年248kg-CO2

スコープ3

スコープ3のCOA推移

2023年16,552kg-CO2
2022年16,906kg-CO2
2021年18,382kg-CO2

業績推移

売上推移

2023年1兆5920億
2022年1兆6006億
2021年1兆6194億

純利益推移

2023年241億円
2022年318億円
2021年506億円

総資産推移

2023年1兆2890億
2022年1兆2712億
2021年1兆2717億

すべての会社・業界と比較

環境スコアポジション

ヤマダホールディングスの環境スコアは300点であり、すべての会社における環境スコアのポジションと業界内におけるポジションは下のグラフになります。

すべての会社と比較したポジション

業界内ポジション

ヤマダホールディングスのCORポジション

ヤマダホールディングスにおけるCOR(売上高(百万円)における炭素排出量)のポジションです。CORは数値が小さいほど環境に配慮したビジネスであると考えられます。ヤマダホールディングスのスコープ1+2の合計のCORが175kg-CO2であり、スコープ3のCORが13401kg-CO2になります。グラフはGHG排出量のスコープ別に分かれており、すべての会社と業界内におけるそれぞれのポジションを表しています。
全体におけるヤマダホールディングスのCORポジション

CORスコープ1+2

CORスコープ3

業界内におけるヤマダホールディングスのCORポジション`

CORスコープ1+2

CORスコープ3

ヤマダホールディングスのCOAポジション

ヤマダホールディングスにおけるCOA(総資産(百万円)における炭素排出量)ポジションです。COAもCAR同様、数値が小さいほど環境に配慮したビジネスを行っていると考えられます。ヤマダホールディングスのスコープ1+2の合計のCORが216kg-CO2であり、スコープ3のCORが16552kg-CO2になります。グラフはGHG排出量のスコープ別に分かれており、すべての会社と業界内におけるそれぞれのポジションを表しています。
全体におけるヤマダホールディングスのCOAポジション

COAスコープ1+2

COAスコープ3

業界内におけるヤマダホールディングスのCOAポジション

COAスコープ1+2

COAスコープ3

環境スコアランキング(全社)

集計数:985企業
平均点数:171.7
CDPスコア気候変動勲章
三菱電機
6503.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン製造業
505
CDPスコア気候変動勲章
コニカミノルタ
4902.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン製造業
500
CDPスコア気候変動勲章
豊田自動織機
6201.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン製造業
480
4
古河電気工業
5801.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン製造業
470
5
味の素
2802.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン製造業
460
6
セコム
9735.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコンサービス業
455
7
ダイキン工業
6367.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン製造業
450
8
アイシン
7259.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン製造業
450
9
オムロン
6645.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン製造業
445
10
フジクラ
5803.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン製造業
445

業界別環境スコアランキング

集計数:150企業
平均点数:127.5
CDPスコア気候変動勲章
長瀬産業
8012.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
380
CDPスコア気候変動勲章
エディオン
2730.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
375
CDPスコア気候変動勲章
アスクル
2678.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
360
4
高島屋
8233.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
350
5
内田洋行
8057.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
350
6
ビックカメラ
3048.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
345
7
スターゼン
8043.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
340
8
稲畑産業
8098.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
340
9
三井物産
8031.T
プライムアイコンプライム
プライムアイコン商業
340
10
335