カテゴリー | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
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1購入した製品・サービス | 1,833,964 | 2,072,896 (▲238,932) | 2,264,020 (▲191,124) |
2資本財 | 135,148 | 190,694 (▲55,546) | 98,442 (▲92,252) |
3燃料・エネルギー関連活動 | 15,564 | 19,855 (▲4,291) | 19,139 (▼716) |
4輸送・配送(上流) | 30,544 | 28,663 (▼1,881) | 26,430 (▼2,233) |
5事業から発生する廃棄物 | 128,392 | 130,226 (▲1,834) | 143,647 (▲13,421) |
積水ハウスはシンク・ネイチャーと共同で、住宅の植栽提案における生物多様性保全効果を定量的に可視化するツールを開発。建築地の条件に合わせ最適な樹種の組み合わせをシミュレーションし、ネイチャー・ポジティブへの貢献度を示す。従来比約2.6倍の効果予測。1都3県で試験運用を開始し、全国展開を目指す
積水ハウスはブリヂストンと協業し、施工現場で発生する給水給湯樹脂配管の端材を回収・再生し、再び同製品の原料とする水平リサイクルを開始。積水ハウスの「資源循環センター」で回収・分別後、ブリヂストンが再生加工。資源循環型社会の実現に向けた共創を加速する 。
※掲載情報は公開資料をもとに作成しており、全てのリスク・機会を網羅するものではありません。 より詳細な情報は企業の公式発表をご確認ください。
ZEHの高い供給実績(新築戸建95% )は市場リーダーシップとブランド価値向上に寄与 。高性能ZEH 、HEMS 、レジリエンス住宅 、循環型製品(House to House )、生物多様性貢献(5本の樹 )等のイノベーションは新収益源となる。RE100達成(2030年頃見込 )やゼロエミッション(100%リサイクル )はコスト削減に貢献。CDPトリプルA 等の高いESG評価は有利な資金調達 に繋がる。
本報告書は、積水ハウス株式会社(以下、積水ハウス)の環境パフォーマンスについて、「気候変動」「資源循環」「生物多様性」の3分野を中心に、学術的な視点から包括的な分析を行うものである。積水ハウスは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の普及(2024年4月時点で新築戸建住宅における導入率95%)や、独自の「5本の樹」計画を通じた都市部の生物多様性向上において業界をリードする存在である。特に、ZEH戦略は単なる環境配慮に留まらず、快適性、経済性、レジリエンスといった顧客価値と結びつけることで高い導入率を実現している。また、再生可能エネルギー調達における「積水ハウスオーナーでんき」や、建設廃棄物の100%リサイクルを達成した「ゼロエミッションシステム」は、同社の先進性を示すものである。
一方で、サプライチェーン全体での排出量削減(スコープ3)、特に原材料調達や製品使用段階での排出量削減、そして「循環する家(House to House)」構想が目指す完全なマテリアルサーキュラリティの実現は、同社および業界全体にとって依然として大きな課題である。競合他社もZEH導入や再生可能エネルギー利用、廃棄物リサイクルにおいて高い水準を示しており、環境パフォーマンスにおける競争は激化している。積水ハウスはCDP評価において最高位の「トリプルA」を獲得するなど、外部評価は極めて高いが、継続的なリーダーシップ維持のためには、これらの課題への取り組み強化が不可欠である。
本報告書では、これらの分析に基づき、スコープ3排出削減に向けたサプライヤーエンゲージメントの深化、循環型社会実現に向けた「House to House」構想の具体的なロードマップ策定と推進、生物多様性保全効果の定量的評価と報告の強化などを提言する。これらの取り組みを通じて、積水ハウスが環境リスクを管理し、新たな事業機会を獲得し、持続可能な社会への貢献を続けることが期待される。
近年、建設・住宅業界においても、ESG(環境・社会・ガバナンス)要素、特に環境パフォーマンスへの関心が世界的に高まっている。気候変動対策としてのカーボンニュートラル達成目標、建築物の省エネルギー基準強化といった規制動向、そしてESG投資の拡大に見られる市場からの要請は、企業経営における環境戦略の重要性をかつてなく高めている 1。
このような背景の中、積水ハウスは日本の大手住宅メーカーとして 2、早くから環境問題に取り組み、持続可能な社会の実現に向けた企業活動を推進してきた 7。1999年の「環境未来計画」発表 7 や、2008年の業界初となる環境省「エコ・ファースト企業」認定 7 など、その取り組みは業界に先駆けたものであった。
本報告書は、積水ハウスの環境パフォーマンスを、「気候変動への対応」「資源循環の推進」「生物多様性の保全」という3つの主要分野において、学術的な視点から詳細に分析することを目的とする。具体的には、同社の具体的な取り組みと実績を評価し、関連するリスクと機会を特定する。さらに、業界の先進事例や主要な競合他社の環境パフォーマンスと比較・分析(ベンチマーキング)を行い、同社が直面する課題を明らかにし、将来に向けた提言を行う。これにより、同社の環境スコアリングに必要な詳細情報を提供するとともに、その持続可能な成長に向けた示唆を得ることを目指す。
分析にあたっては、積水ハウスが発行する統合報告書(Value Report)やサステナビリティレポート 11、公式ウェブサイト上の開示情報 7 を中心に、競合他社の報告書、第三者評価機関によるESG評価データ、関連する業界報告書やニュース記事などを参照した。なお、本報告書では、利用者からの指示に基づき、表形式でのデータ表示を避け、全ての情報を文章または箇条書き形式で記述する [User Query]。
積水ハウスは、サステナビリティを経営戦略の中核に据え 14、2050年を見据えた長期ビジョン「サステナビリティビジョン2050」 23 や、環境省との「エコ・ファーストの約束」 7 に基づき、環境課題への取り組みを推進している。
積水ハウスは、気候変動問題を最重要課題の一つと捉え、住宅のライフサイクル全体でのCO2排出量ゼロを目指し、多岐にわたる取り組みを展開している。
ZEH戦略(グリーンファースト ゼロ):
同社の気候変動対策の中核をなすのが、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)ブランド「グリーンファースト ゼロ」である 8。これは、高い断熱性能、高効率な省エネ設備、そして太陽光発電システムや家庭用燃料電池(エネファーム)による創エネルギー技術を組み合わせることで、年間の一次エネルギー消費量収支をゼロ以下にすることを目指す住宅である 10。
特筆すべきは、その高い普及率である。2022年度の新築戸建住宅におけるZEH導入率は93% 19、2024年4月時点では95%に達しており 26、累積のZEH建築実績は8万棟を超えている 26。これは、政府が掲げる「2030年度以降新築される住宅についてZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」「2030年には新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備を設置する」という目標 25 を大幅に前倒しで達成していることを意味する。
この高い普及率の背景には、単に環境性能を訴求するだけでなく、ZEHがもたらす顧客価値を重視した戦略がある。高断熱化による「冬暖かく、夏涼しい」快適な室内環境、光熱費の削減といった経済的メリット、そして太陽光発電と蓄電池の組み合わせによる停電時のエネルギー自給(レジリエンス)といった、顧客の「幸せ」に直結する価値を提供している点が、多くの顧客に受け入れられている要因と考えられる 10。
積水ハウスは、戸建住宅に留まらず、賃貸住宅「シャーメゾン」においてもZEH化(「シャーメゾンZEH」)を推進しており 25、2023年度には新築賃貸住戸のZEH比率を70%に向上させる目標を掲げている 18。また、分譲マンションにおいてもZEH化を進め、日本初の全住戸ZEH分譲マンションを供給するなど 25、集合住宅分野でもリーダーシップを発揮している。
CO2削減目標と実績:
積水ハウスは、2008年に「2050年ビジョン」として住宅のライフサイクルCO2排出ゼロを宣言し 10、脱炭素経営を推進してきた。具体的な中期目標として、SBTイニシアチブ(Science Based Targets initiative)から認定を受けた目標を掲げている。最新の目標(2024年Value Report追加開示情報に基づく)では、2030年度までに、自社事業活動に伴う排出量(スコープ1および2)を2013年度比で75%削減、顧客が入居後に排出するCO2(スコープ3 カテゴリ11)を同55%削減することを目指している 18。これは、以前の目標(スコープ1,2: 50%削減、スコープ3 カテゴリ11: 45%削減 10)から引き上げられた、より野心的な目標である。また、サプライチェーン排出量(スコープ3 カテゴリ1)については、主要サプライヤー(排出量ベース)の80%が2030年までにSBT認定目標を設定することを目指している 18。
2023年度の実績として、スコープ1および2の排出量は合計72,873 t-CO2であった 18。スコープ1,2削減に向けた取り組みとしては、工場の低炭素燃料への転換、フォークリフトの電動化、生産設備の電化推進、社用車の電動化(100%達成目標 25)、そして事業用電力の再生可能エネルギーへの転換(RE100)などが挙げられる 18。スコープ3 カテゴリ11の削減は主にZEHの普及によって推進され、2023年度の排出量は8,300,245 t-CO2であった 18。スコープ3 カテゴリ1(2023年度排出量:2,264,020 t-CO2 18)については、サプライヤーに対するSBT目標設定のサポート(相談窓口設置など)を進めている 18。
RE100へのコミットメント:
積水ハウスは、事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す国際イニシアチブ「RE100」に、日本の建設業として初めて2017年に加盟した 10。目標として、2030年までに50%、2040年までに100%を達成することを掲げている 10。
その達成手段として特徴的なのが、「積水ハウスオーナーでんき」という独自のスキームである 10。これは、同社が供給した住宅に設置された太陽光発電システムのうち、固定価格買取制度(FIT)の期間が満了(卒FIT)した顧客から余剰電力を買い取り、自社の事業活動で使用する電力に充当するものである。このモデルは、顧客にとっては卒FIT後の余剰電力の売電先確保というメリットがあり、積水ハウスにとっては、市場での証書購入などに比べて低コストで再生可能エネルギーを調達できる可能性がある 10。さらに、顧客との関係性を強化し、自社の事業(太陽光パネル設置)と企業運営(RE100達成)を連携させる相乗効果も期待できる。この取り組みにより、当初の2040年目標を前倒し、2030年頃の達成も見込まれている 10。
TCFDへの対応:
積水ハウスは、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同しており 10、気候変動に関するリスクと機会の分析、ガバナンス、戦略、指標と目標について情報開示を進めている。グループ会社である積水ハウス・リート投資法人では、より詳細なTCFDレポートを開示しており、気候シナリオ分析に基づく物理的リスク・移行リスクの評価や対応策、内部炭素価格の導入(10,000円/t-CO2)など、具体的な取り組みが見られる 29。
積水ハウスは、限りある資源の有効活用と廃棄物削減を目指し、先進的な資源循環システムを構築・運用している。
ゼロエミッションシステム:
同社は、生産・施工(新築、アフターメンテナンス、自社物件リフォーム)の4部門から発生する廃棄物について、埋立処分および単純焼却ゼロを目指す「ゼロエミッション」を推進している 8。これを実現するため、2004年に建設業界で初めて広域認定制度を取得し、「積水ハウスゼロエミッションシステム」を構築した 8。
このシステムでは、まず施工現場で廃棄物を27種類に分別する 19。これらは全国約20ヶ所に設置された自社運営の「資源循環センター」に回収され、そこでさらに最大80品目に細分別される 19。分別された廃棄物は、マテリアルリサイクルやサーマルリサイクルを通じて100%再資源化されており、このゼロエミッション達成・維持を継続している 8。廃棄物の回収・分別状況は、QRコードを用いた独自の追跡システムで管理され、そのデータは廃棄物発生量の抑制やより効率的な資源利用のために開発・生産プロセスへフィードバックされている 30。
「House to House」プロジェクト:
積水ハウスは、従来の建設廃棄物リサイクルから一歩進んで、住宅そのものの部材や原材料の循環利用を目指す「循環する家(House to House)」プロジェクトを推進している 8。これは、役割を終えた住宅が解体される際に、その構成部材(3万点以上とされる 30)を回収し、次の住宅の資源として循環させることで、未来世代に資源を受け継ぐことを目指す長期的な構想である。
具体的な目標として、2050年までにリサイクル部材(リユース部材、リニューアブル部材等を含む)のみで構成された住宅商品の提供を目指している 30。この実現には、解体・分別しやすい設計(DfD: Design for Disassembly)、高度なリサイクル技術の開発、そしてサプライヤーとの緊密な連携が不可欠である 30。既に、株式会社ブリヂストンと連携し、施工現場で発生した給水給湯樹脂配管の端材を回収し、水平リサイクルする取り組みなどが始まっている 31。積水ハウスは、自社の資源循環に関するノウハウをサプライヤーに共有し、業界全体のサーキュラーエコノミー移行を牽引することを目指している 33。
その他の取り組み:
住宅の長寿命化も資源循環の重要な要素である。積水ハウスは、耐久性の高い部材の使用や適切なメンテナンスにより住宅の長寿命化を図るとともに、優良な中古住宅ストックの流通を促進する「スムストック」事業 8 や、既存住宅の価値を高める環境配慮型リフォーム 25 を推進している。
積水ハウスは、事業活動が自然資本に依存し、影響を与えていることを認識し、人と自然が共生する社会の実現を目指して、生物多様性の保全に積極的に取り組んでいる。
「5本の樹」計画:
同社の生物多様性保全活動の中核をなすのが、2001年に開始された「5本の樹」計画である 7。これは、「3本は鳥のために、2本は蝶のために」という考えに基づき、日本の里山をお手本として、それぞれの地域に適した在来樹種を中心にお客様と共に庭に植栽し、都市部に緑のネットワークを創出し、生物多様性を豊かにすることを目指す取り組みである 7。この計画を通じて、2022年1月時点で累計1,810万本以上の樹木が植栽された 34。
近年、この取り組みは単なる植栽活動から、科学的根拠に基づいた生物多様性向上策へと進化している。琉球大学久保田研究室および株式会社シンクネイチャーとの共同研究を通じて、庭木の種類や配置が地域の生態系ネットワークに与える影響を定量的に評価する手法(「ネイチャー・ポジティブ方法論」)が開発された 34。
定量的評価とツールの開発:
さらに、この研究成果を活かし、建築地の条件に合わせて生物多様性保全効果が最も高い樹種の組み合わせをシミュレーションし、提案できる「生物多様性可視化提案ツール(仮称)」が開発された 35。これは世界初の試みとされ 37、従来の植栽提案と比較して約2.6倍の生物多様性保全効果が予測されるという 35。これにより、科学的根拠に基づいた効果的な植栽計画が可能となり、ネイチャー・ポジティブへの貢献を可視化できるようになった。
TNFD・ネイチャーポジティブへの対応:
積水ハウスは、これらの取り組みを通じて、国際的な潮流にも積極的に対応している。TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)フォーラムおよび日本協議会への参画 34、環境省「30by30アライアンス」への加盟 34、同省「自然共生サイト」認定実証事業への参加 34 など、ネイチャーポジティブの実現に向けた国内外の枠組みに積極的に関与している。最新の統合報告書(VALUE REPORT 2024)では、TNFD提言に沿った情報開示も行われている 14。また、東京大学と生物多様性がもたらす健康や幸福への影響に関する共同研究も開始しており 34、生物多様性の価値を多角的に捉え、顧客価値向上に繋げようとしている 10。
持続可能な木材調達:
生物多様性保全の観点からは、原材料調達、特に木材の調達が重要となる。積水ハウスは、独自の「木材調達ガイドライン」を策定し、違法伐採された木材を使用しないことはもちろん、持続可能な森林管理が行われている供給源からの木材(フェアウッド)調達を推進している 7。
積水ハウスの事業活動は、気候変動や資源枯渇、生物多様性の損失といった地球規模の環境課題と密接に関連しており、それに伴うリスクと機会が存在する。
環境関連リスクは、規制強化や市場変化に伴う「移行リスク」と、気候変動の物理的な影響による「物理的リスク」に大別される。
移行リスク (Transition Risks):
政策・法規制リスク: 炭素税の導入・強化や排出量取引制度など、カーボンプライシングの進展は、エネルギーコストや原材料コストの上昇を通じて、事業運営コストの増加に繋がる可能性がある 28。特に、1万円/t-CO2程度の炭素税が課された場合の影響は大きいと認識されている 28。また、建築物の省エネルギー基準の段階的な強化や、資源循環に関する規制(例:プラスチック資源循環促進法)への対応コストもリスク要因となる。気候変動への対応が不十分と見なされた場合、資金調達コストが上昇するリスクも指摘されている(REIT視点)29。
技術リスク: 低炭素技術やサーキュラーエコノミー関連技術の開発競争において、競合他社に遅れをとるリスクがある。市場が求める低炭素・循環型製品への移行に対応するため、新たな材料開発や生産プロセスの転換が必要となるが、これには多額の投資と時間がかかる可能性がある 39。
市場リスク: 環境意識の高まりによる消費者の嗜好変化に対応できなければ、市場シェアを失う可能性がある 39。環境性能の低い製品・サービスは競争力を失い、不動産価値や賃料収入の低下に繋がるリスクもある(REIT視点)29。また、環境インセンティブ(補助金、税制優遇等)を活用できないことによる機会損失も考えられる 39。
評判リスク: 環境目標の未達や、環境関連のネガティブな事象(例:サプライチェーンにおける環境問題)が発生した場合、企業ブランドイメージが毀損するリスクがある 29。ESG評価の低下は、投資家や顧客からの信頼失墜に繋がる可能性もある。
物理的リスク (Physical Risks):
急性リスク: 近年頻発・激甚化する台風、豪雨、洪水などの異常気象は、建設中の現場や保有資産(工場、オフィス、賃貸物件等)への直接的な被害(損壊、浸水等)を引き起こすリスクを高める 29。これにより、事業活動(工場の操業停止等)の中断、サプライチェーンの寸断、修繕コストの増加、損害保険料の上昇といった影響が考えられる 29。
慢性リスク: 平均気温の上昇は、冷房需要の増加によるエネルギーコスト増、屋外作業者の熱中症リスク増加による労働生産性の低下や安全管理コストの増加に繋がる可能性がある 29。また、海面上昇は沿岸部の資産価値低下リスク、水ストレス(干ばつ等)は水資源の確保や原材料調達への影響が懸念される 29。
リスク管理:
積水ハウスでは、ESG推進委員会やリスク管理委員会を通じて環境関連リスクを特定・評価し、取締役会に報告の上で対応策(緩和、移転、受容、コントロール)を決定するプロセスを整備している 23。具体的には、土地取得時にハザードマップを確認しリスク評価を行うことや、建築計画において浸水等の被害を最小限にする設計上の配慮を行っている 40。積水ハウス・リート投資法人では、定量的な物理的リスク情報を物件取得時の評価プロセスに組み込んでいる 29。
環境課題への積極的な取り組みは、リスク回避だけでなく、新たな事業機会の創出にも繋がる。
市場リーダーシップとブランド価値向上: ZEHや環境配慮型住宅の高い供給実績は、環境意識の高い顧客層への訴求力を高め、市場におけるリーダーとしての地位を確立する機会となる 39。先進的な取り組みは、企業ブランドイメージの向上にも寄与し、各種アワード受賞 24 などは、その証左となる。
イノベーションと新製品・サービス: 環境課題への対応は、技術革新を促進する。高性能ZEH、エネルギーマネジメントシステム(HEMS)7、災害レジリエンス強化住宅 25、循環型素材・製品(「House to House」)30、生物多様性向上に貢献する庭づくり(「5本の樹」)19 など、環境付加価値の高い製品・サービスの開発・提供は、新たな収益源となり得る。独自の「積水ハウスオーナーでんき」 25 も、顧客との新たな関係性を構築するサービスモデルである。
コスト削減と効率化: 自社事業所や工場における省エネルギー化、再生可能エネルギー導入(RE100)10 は、エネルギーコストの削減と安定化に貢献する。廃棄物の発生抑制とリサイクルの徹底(ゼロエミッション)8 も、処理コスト削減や資源効率向上に繋がる。
資金調達へのアクセス: 高いESGパフォーマンスは、ESG投資家からの資金調達を有利にし、グリーンボンドやサステナビリティ・リンク・ローンといった、より有利な条件での資金調達の可能性を高める 1。CDPやMSCIなどの外部評価機関からの高評価 45 は、そのための重要な要素となる。
レジリエンス強化: 気候変動に適応した、災害に強い住宅やまちづくりを提供することは、顧客の安全・安心ニーズに応え、製品・サービスの付加価値を高める 10。これは、物理的リスクへの対応であると同時に、重要な事業機会でもある。
人材獲得と維持: 環境・社会課題への貢献を重視する企業姿勢は、優秀な人材の獲得と従業員のエンゲージメント向上に繋がる 21。
積水ハウスのZEHやRE100への積極的な取り組みは、将来的な炭素価格上昇や規制強化といった移行リスクに対する有効なヘッジ戦略となっている。これらの取り組みは、単なるリスク回避策ではなく、エネルギー効率やレジリエンスを求める市場の需要を捉える事業機会へと転換されている 10。同様に、気候変動による物理的リスクの増大は、同社が持つ耐震・耐風水害技術 7 やレジリエンス設計のノウハウを活かし、より安全・安心な住宅を提供するという事業機会を生み出している 10。長期的な視点では、「House to House」 30 のような野心的なサーキュラリティ目標は、資源枯渇リスク 30 や将来的な規制強化に対応しつつ、根本的な差別化を図る機会を提供するものである。
積水ハウスの取り組みを評価する上で、建設・住宅業界全体における環境先進事例(ベストプラクティス)を参照することは有益である。以下に、気候変動、資源循環、生物多様性の各分野における注目すべき動向や事例を挙げる。
気候変動への対応:
ZEH/ZEBの高度化: ZEH基準達成は業界リーダーにとって標準となりつつある中、一部企業はライフサイクル全体でのCO2排出量をマイナスにするLCCM(Life Cycle Carbon Minus)住宅など、さらに高いレベルを目指している。一条工務店はZEH普及率が極めて高く(98-100% 26)、性能の高さを前面に出した戦略(「家は、性能。」50)を展開している。大和ハウス工業 26 や積水化学工業(セキスイハイム)26 もZEH推進に注力している。
スコープ3排出削減戦略: サプライヤーエンゲージメントを強化し、サプライヤー自身のSBT設定や排出削減を支援するプログラムが重要性を増している。積水ハウスが掲げるサプライヤーSBT設定率目標 18 は、先進的な取り組みと言える可能性がある。また、居住時のエネルギー消費をさらに削減するため、HEMS(Home Energy Management System)と連携した高度なエネルギー最適化サービスの提供などが考えられる。
革新的な再生可能エネルギー導入: 標準的な屋根置き型太陽光発電に加え、デザイン性と発電効率を両立する建材一体型太陽光発電(BIPV)、地中熱利用、地域エネルギー供給システム(マイクログリッド 19)など、多様な再生可能エネルギー導入・活用方法が模索されている。積水ハウス自身の瓦一体型太陽光パネル 10 もその一例である。
資源循環の推進:
高度なリサイクルとマテリアルパスポート: 高いリサイクル率達成に加え、熱回収(サーマルリサイクル)ではなく、より価値の高い材料として再生利用するマテリアルリサイクルの比率を高めることが重要視されている。竹中工務店は建設廃棄物のアップサイクル(より価値の高い製品への転換)に注力している 55。積水ハウス 8 や旭化成ホームズ 56 は、自社システムによる高いリサイクル率を達成している。将来的には、建材の素材情報やリサイクル可能性を記録した「マテリアルパスポート」の導入なども期待される。
解体・再利用容易化設計(DfD/DfR): 建物の解体時に部材を容易に分離・回収し、再利用・リサイクルしやすくするための設計手法(Design for Disassembly / Design for Recycling)の導入が進んでいる。工場生産比率の高いユニット工法(例:セキスイハイム 59)は、原理的に解体・再利用に適している可能性がある。
クローズドループ・リサイクル: 使用済み製品を回収し、同じ製品の原料として再利用するクローズドループ・リサイクルの確立が理想とされる。積水ハウスとブリヂストンの配管材リサイクル 31 や、一条工務店の木くずからパーティクルボード、廃石膏ボードから石膏ボードへのリサイクル 60 は、その具体例である。
生物多様性の保全:
大規模な生息地創出・再生: 個別の緑化に留まらず、生態学的に意味のある規模と質を持つ緑地空間の創出や、劣化した生息地の再生に取り組む事例が増えている。積水ハウスの「5本の樹」計画 19、大和ハウス工業の生物多様性保全活動 51、旭化成ホームズの「まちもり」56 や「あさひ・いのちの森」62 は、都市部における生物多様性向上を目指す代表的な取り組みである。これら3社による共同評価の実施 63 も注目される。
定量評価とネットゲイン: TNFDなどの枠組みに対応するため、生物多様性への影響を定量的に評価し、損失を上回る便益(ネットゲイン)を目指す動きが活発化している。積水ハウスによる定量評価手法や可視化ツールの開発 34、三井物産による自社林のLEAPアプローチ(Locate, Evaluate, Assess, Prepare)を用いた評価 67 などが先進事例として挙げられる。三井不動産グループも、北海道の広大な社有林(約5,000ha)において持続可能な森林経営と生物多様性保全に取り組んでいる 68。
サプライチェーンにおける生物多様性配慮: 特に木材など、自然由来の原材料調達において、サプライチェーン全体での生物多様性への影響を評価し、保全活動を推進する取り組みが求められている 8。
業界全体として、単に高いリサイクル率を達成するだけでなく、マテリアルリサイクルやアップサイクルといった「リサイクルの質」を高める方向へとシフトしている。これは、積水ハウスの「House to House」構想 30 や竹中工務店のアップサイクルへの注力 55 に見られるように、真のサーキュラーエコノミー実現に向けた動きである。同様に、生物多様性に関しても、従来の定性的な活動報告から、TNFDなどのフレームワークに対応した定量的な影響評価、科学的根拠に基づく保全策、そして測定可能なポジティブインパクト(ネットゲイン)の創出へと、取り組みの高度化が進んでいる。積水ハウスの評価ツール開発 34 や三井物産のLEAP評価 67 は、この潮流を代表するものである。
積水ハウスの環境パフォーマンスを相対的に評価するため、主要な競合他社の取り組みを分析する。対象企業は、大和ハウス工業、積水化学工業(セキスイハイム)、住友林業、旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)、一条工務店、三井ホームとする。
気候変動: ZEH普及を推進しており、報告されている導入率は86% 49 から97% 26 と高い水準にある(注記:数値に差異あり)。環境行動計画「エンドレス グリーン プログラム(EGP)2026」 51 の下で具体的なCO2削減目標を設定・推進していると推察されるが、SBT認定状況やRE100への参加状況に関する詳細は提供された資料からは確認できなかった。TCFD提言に沿った情報開示を行っている 51。MSCI ESGレーティングでは「AA」評価を得ている 73。
資源循環: EGP2026に基づき、資源循環、廃棄物削減、住宅の長寿命化に取り組んでいる 51。具体的な建設廃棄物リサイクル率の数値は確認できなかったが 74、業界水準から高いレベルにあると推測される。
生物多様性: EGP2026の枠組みの中で生物多様性保全にも取り組んでおり 51、積水ハウス、旭化成ホームズとの共同評価にも参加している 63。TNFD提言に沿った情報開示も行っている 51。
気候変動: ZEH普及に積極的で、導入率は94-96% 26 と非常に高い。「エネルギー自給自足型住宅」 54 をコンセプトに掲げ、大容量太陽光発電と蓄電池、HEMS「スマートハイムナビ」 54 を組み合わせた提案を行っている。特徴的なユニット工法は、工場生産による品質安定化と効率化に寄与する 53。親会社である積水化学工業グループとして2050年カーボンニュートラルを目指しており 39、セキスイハイムの生産工場では、計画を前倒しして100%再生可能エネルギー電力への転換を達成した 52。
資源循環: 工場生産中心のユニット工法は、現場での廃棄物発生抑制に繋がる可能性がある 53。住宅のリユース・循環を促進する「Beハイム」事業 53 も展開している。積水化学グループ全体としてサーキュラーエコノミー目標を掲げている 75。建設廃棄物の具体的なリサイクル率は不明。
生物多様性: 積水化学グループの環境ビジョンの一環として取り組まれている 52。埼玉県朝霞市での「あさかリードタウン」開発など、環境配慮型のまちづくり 77 を推進している。セキスイハイム独自の生物多様性指標や目標に関する詳細は不明。
気候変動: ZEH導入率は2023年度実績で78.1% 78。木材活用による炭素貯蔵効果を重視し、「木」を軸とした脱炭素戦略を展開している 80。CDP気候変動評価では8年連続で最高評価「Aリスト」を獲得しており 46、国際的に高く評価されている。RE100にも加盟しており、2023年度の進捗率は45% 78。SBT認定目標の策定にも取り組んでいる 79。
資源循環: 建設廃棄物のリサイクル率は非常に高く、2023年度実績で97.4% 78(2021年度は95.1% 82)。住宅の長寿命化や、持続可能な木材調達(フェアウッド)にも注力している 81。
生物多様性: 祖業である林業を通じて培われた森林経営の知見が強み 81。国内外で広大な森林(認証林面積 1,048千ha 78)を保有・管理し、持続可能な森林経営を通じて生物多様性保全に貢献している 79。CDPフォレスト評価でも「A-」を獲得している 46。
気候変動: ZEH導入率は2023年度で88% 26。集合住宅(ヘーベルメゾン)においてもZEH-M化を推進(2025年度目標85% 56)。親会社の旭化成グループとして2050年カーボンニュートラル、2030年30%以上削減(2013年度比)を目指す 65。RE100に加盟し、目標達成時期を2025年度に前倒し、2023年度には既に100%達成を報告している 56。積水ハウス同様、オーナーから太陽光発電の余剰電力を買い取る「ヘーベル電気」スキームを導入 65。社用車の電動化(2025年度目標70% 56)や建設現場での再エネ電力使用 85 も進めている。SBT認定状況は不明。
資源循環: 新築工事における廃棄物リサイクル率100%(ゼロエミッション)を達成・維持している 56。主力商品であるALCコンクリート「ヘーベル」の耐久性を活かした長期サポート(60年点検 26)により、住宅の長寿命化に貢献している。
生物多様性: 地域の生態系ネットワーク形成を目指す植栽提案「まちもり®」 56 や、自社施設内のビオトープ「あさひ・いのちの森」(自然共生サイト認定 62)運営など、積極的な取り組みが見られる。積水ハウス、大和ハウス工業との共同評価にも参加 63。
気候変動: ZEH導入率が極めて高く、ほぼ標準仕様に近い形で提供されている(全体99% 26、2021年度実績:北海道100%, 本州以南98% 48)。「家は、性能。」を掲げ、業界最高クラスの断熱性・気密性(「超省エネ」48)を追求。大容量の屋根一体型太陽光発電システムを低コストで提供し(ギネス世界記録認定 48)、「電力革命」としてエネルギー自給自足型住宅を推進している 48。非上場企業であり、SBTやRE100といった国際イニシアチブへの参加状況や、企業全体のCO2削減目標に関する情報は限定的である。
資源循環: 工場でのプレカット・部材内製化 88 により、現場での廃棄物発生を抑制。広域認定制度を活用した廃棄物回収・リサイクルシステムを運用し、リサイクル率98%以上を達成していると主張 60。木くずをパーティクルボードに、廃石膏ボードを再び石膏ボードにリサイクルするなど、マテリアルリサイクルの具体例も挙げられている 60。3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進を掲げている 60。
生物多様性: 提供されている情報からは、気候変動対策(省エネ・創エネ)や資源循環、耐震性 90 と比較して、生物多様性保全に特化した独自のプログラム(植栽計画など)に関する言及は少ない 27。環境活動の報告もCO2削減や廃棄物関連が中心となっている 89。
気候変動: ZEH商品「グリーンズゼロ」 26 を提供し、ZEH導入率は83%(2023年度実績 26)。高性能な屋根断熱パネル「ダブルシールドパネル」 26 などを採用。ツーバイフォー工法を軸とし、木造建築による炭素固定効果や建設時のCO2排出量削減をアピールしている 68。三井不動産グループの一員として、グループ全体のESG目標 68 の達成に貢献している。三井ホーム単独でのSBT/RE100等の目標設定状況は不明 94。
資源循環: 持続可能な木材調達(FSC認証材等)を推進 71。住宅の長寿命化を目指す 71。廃棄物リサイクルにも取り組んでおり、2020年度のマテリアルリサイクル率は73%(目標90%)であった 96。廃棄物総排出量の削減も進めている 96。最新の全体リサイクル率に関するデータは不明 93。
生物多様性: 木材利用を通じて間接的に貢献 71。三井不動産グループとして、北海道の社有林管理 68 や開発プロジェクトにおける生物多様性配慮 68 を行っている。三井ホーム独自の生物多様性プログラムに関する詳細は不明 94。
競合分析から、ZEH導入率では一条工務店が突出しているものの、積水ハウスを含む主要各社が高いレベルで競い合っている状況がうかがえる。再生可能エネルギー調達においては、積水ハウスの「オーナーでんき」と同様のモデルを旭化成ホームズも採用しており 65、卒FIT電源の活用が業界内で広がりつつある可能性が示唆される。生物多様性に関しては、積水ハウス、大和ハウス工業、旭化成ホームズ、住友林業がそれぞれ特色ある取り組みを進めている一方、一条工務店のようにエネルギー性能や構造性能に重点を置く企業もあり、戦略的な焦点の違いが見られる。
積水ハウスの環境パフォーマンスを、競合他社や業界標準と比較し、その相対的な位置づけを明確にする。
パフォーマンス比較:
気候変動:
ZEH導入率:積水ハウスの95% 26 は業界最高水準であるが、一条工務店の約99% 26 がわずかに上回る。積水化学工業(セキスイハイム)の94-96% 26、旭化成ホームズの88% 26、大和ハウス工業の86-97% 26 も非常に高い。三井ホーム(83% 26)、住友林業(78.1% 78)も高い水準にある。総じて、大手ハウスメーカーにおいてはZEHが標準化しつつあると言える。
CO2削減目標:積水ハウスが掲げるSBT目標(2030年 vs 2013年:スコープ1,2 75%削減、スコープ3 カテゴリ11 55%削減 18)は、野心的な水準である。他社のSBT認定目標との直接比較は情報が限られるが、業界をリードする目標設定と言える。
RE100:積水ハウスの「オーナーでんき」 25 は、旭化成ホームズの「ヘーベル電気」 65 と同様、顧客参加型のユニークな再エネ調達戦略である。達成時期の前倒し(2030年頃 10)が見込まれる点は、他社に対する優位性となる可能性がある。
資源循環:
建設廃棄物リサイクル率:積水ハウス(自社システムで100% 30)と旭化成ホームズ(新築現場で100% 56)が最高水準を主張している。住友林業(97.4% 78)や一条工務店(98%以上 60)も極めて高い。ただし、リサイクルの質(マテリアルリサイクル率)については、より詳細な比較が必要である。
マテリアルサーキュラリティ:積水ハウスの「House to House」構想 30 は、単なる廃棄物処理に留まらず、製品ライフサイクル全体での資源循環を目指す点で、他社の取り組み(長寿命化、リユース促進等)よりも一歩踏み込んだ、将来を見据えたビジョンと言える。竹中工務店のアップサイクルへの注力 55 も同様の方向性を示す。
生物多様性:
取り組みの独自性と科学的評価:積水ハウスの「5本の樹」計画は、長年の実績に加え、近年導入された定量評価手法と可視化ツール 34 により、科学的根拠に基づくアプローチへと進化している点で先進的である。旭化成ホームズの「まちもり」 62 や大和ハウス工業の取り組み 51 も都市型緑化として重要だが、定量評価の側面では積水ハウスが先行している可能性がある。住友林業は、森林経営における深い知見と認証取得 78 において独自の強みを持つ。
環境スコア・レーティング:
主要なESG評価機関による評価を以下に列挙する(表形式は使用しない)。
CDP評価(2023年):
積水ハウス:気候変動 A、フォレスト A、水セキュリティ A (トリプルA)47
積水ハウス・リート投資法人:気候変動 A- 45
住友林業:気候変動 A、フォレスト A-、水セキュリティ B 46
(その他の競合他社のCDPスコアは提供資料からは確認できず)
MSCI ESGレーティング:
大和ハウス工業:AA 73
旭化成(グループ):MSCIジャパン ESGセレクト・リーダーズ指数等に採用 97
積水化学工業(グループ):MSCIレポートで言及あり 98
(積水ハウス、住友林業、三井ホーム(三井不動産)のMSCIレーティングは提供資料からは確認できず)
Sustainalytics:
(全ての対象企業について提供資料からは確認できず)
その他の評価:
積水ハウス:DJSI World Index構成銘柄(13年連続)99
住友林業:DJSI World Index、Asia Pacific Index構成銘柄 46、S&P Global サステナビリティ格付け最高評価(6年連続)46
旭化成(グループ):FTSE4Good Index Series、FTSE Blossom Japan Index等に採用 97
大和ハウス工業:MSCIジャパン ESGセレクト・リーダーズ指数等に採用 73
分析:
積水ハウスは、CDP評価において世界でも数少ない「トリプルA」を獲得しており 27、気候変動、森林、水セキュリティの全分野で最高レベルのパフォーマンスと情報開示が認められている。これは、ESG投資家にとって非常に魅力的な要素である 1。住友林業もCDP気候変動で長年Aリストを維持するなど高い評価を得ている 46。大和ハウス工業はMSCIレーティングでAA評価を受けている 73。競合他社のスコアに関する情報は限定的だが、積水ハウスの評価は業界内で突出している可能性が高い。この包括的な高評価は、同社の環境戦略がバランス良く、かつ高いレベルで推進されていることを示唆しており、ESGを重視する資本市場において競争優位性をもたらすと考えられる。
全体的な位置づけ:
積水ハウスは、ZEH普及、革新的なRE100戦略、建設廃棄物リサイクル、そして都市部住宅地における先駆的な定量的生物多様性評価において、業界をリードするポジションにある。CDP評価におけるトリプルA獲得は、その総合的な環境パフォーマンスの高さを裏付けている。一方で、ZEH普及率では一条工務店が僅差で先行し、森林関連のサステナビリティでは住友林業が独自の強みを持つ。旭化成ホームズもRE100達成や廃棄物リサイクルで高い実績を示している。業界全体としてZEH導入が進む中、今後の競争軸は、ライフサイクル全体での排出削減(特にスコープ3やLCCM)、マテリアルサーキュラリティの実現、そして生物多様性への具体的な貢献へと移行していく可能性が高い。
積水ハウスは多くの分野で先進的な取り組みを進めているが、さらなる環境パフォーマンス向上に向けて、以下のような課題に直面している。
スコープ3排出量の削減: 事業活動に関連する間接的な排出量、特にサプライチェーン(カテゴリ1:購入した製品・サービス)と製品使用段階(カテゴリ11:販売した製品の使用)からの排出量が、依然として大きい 18。カテゴリ1の削減には、多数のサプライヤーに対するSBT目標設定の働きかけとその達成支援、さらには低炭素な原材料・部品への切り替えが必要であり、広範な協力とエンゲージメントが不可欠である 18。カテゴリ11については、ZEHの普及により新築住宅からの排出は大幅に削減されているものの、既存ストック(過去に供給した非ZEH住宅)の省エネ性能向上や、賃貸・分譲集合住宅におけるZEH化の一層の推進が課題となる。
真のサーキュラリティ(「House to House」)の実現: 建設・生産廃棄物の100%リサイクルは達成しているものの、これは主に現状の技術でリサイクル可能な範囲での成果である。「House to House」構想が目指す、住宅を構成する多種多様な部材(3万点以上 30)全てを対象としたマテリアルサーキュラリティ(特にクローズドループ)の実現は、極めて挑戦的な目標である。複合素材の分離・リサイクル技術、解体容易な設計、回収・再利用システムの構築、再生材の品質確保とコスト競争力など、技術的・経済的・社会システム的な課題が山積している 100。2050年という長期目標達成に向けた具体的な道筋と、それを支えるイノベーションが求められる。
建設時のCO2排出量(Embodied Carbon)の削減: ZEHは主に居住時のエネルギー消費(Operational Carbon)を削減するが、建材の製造・輸送・建設段階で排出されるEmbodied Carbonへの関心が世界的に高まっている 68。木材の利用は炭素貯蔵効果があるものの、鉄骨構造も採用している同社にとって、サプライチェーン全体での低炭素化、建設プロセスの効率化など、Embodied Carbon削減に向けた体系的な取り組みの強化が今後の課題となる。これは「House to House」の課題とも密接に関連する。
生物多様性インパクトの定量化と拡大: 「5本の樹」計画の効果を定量化するツール 34 は画期的だが、その評価手法の妥当性の継続的な検証、適用範囲の拡大(全ての分譲地・物件への展開)、そして測定された「ポジティブインパクト」の信頼性確保が重要となる。また、植栽された緑地の長期的な維持管理と生態学的機能の持続性確保も課題である。さらに、サプライチェーン(特に木材調達)における生物多様性への影響評価と管理体制の強化も求められる。
リーダーシップの維持: 競合他社もZEH普及 26 やRE100達成 56 などで急速に追随しており、積水ハウスがこれまで築いてきた環境リーダーとしての地位を維持・強化するためには、常に革新的な取り組みを続け、新たな付加価値を創出し続ける必要がある。
データ収集・測定・開示の高度化: スコープ3排出量、ライフサイクル全体での環境負荷、生物多様性への影響といった複雑な指標について、正確かつ信頼性の高いデータを収集・測定し、透明性をもって開示することは依然として困難を伴う 28。特に、業界内での比較可能性を確保するための標準化された算定・報告手法の確立が望まれる。
これらの課題の中でも、特にスコープ3排出削減と「House to House」が目指す真のサーキュラリティは、単なるオペレーション改善ではなく、サプライチェーン全体を巻き込んだビジネスモデルの変革を伴う、本質的かつ長期的な挑戦である。これまでの成功体験(ZEH普及、建設廃棄物ゼロエミッション)が通用しない、より複雑で困難な課題への対応力が問われている。また、これらの先進的な取り組みに伴う研究開発投資やサプライヤー支援コスト 28 を、市場での競争力や収益性と両立させていくことも、経営上の重要な課題となる。
積水ハウスが環境リーダーとしての地位を維持・強化し、持続可能な社会への貢献を最大化するために、以下の点を重点的に推進することを提言する。
スコープ3排出削減の深化: サプライヤーエンゲージメントをさらに強化し、SBT目標設定支援に留まらず、具体的な削減策の共同開発や実行支援(省エネ診断、再エネ導入支援、低炭素技術導入支援など)に踏み込むべきである。特に排出量の大きい主要サプライヤーとの戦略的パートナーシップを構築し、サプライチェーン全体での排出量データをより精緻に把握・管理する体制を強化する。居住時排出量(カテゴリ11)については、既存住宅ストックに対する効果的な省エネ改修ソリューションの開発・普及を加速させる。
「House to House」構想の具体化と加速: 2050年の完全循環目標 30 に向けた具体的な中間目標とロードマップを策定・公開し、進捗を定期的に報告する。優先的に取り組むべき主要な建材(例:外壁材、断熱材、内装材、構造材)を選定し、それぞれのマテリアルリサイクル技術開発や回収・再利用スキーム構築に向けた研究開発投資を強化する。設計段階から解体・分別・再利用を考慮した「サーキュラーデザイン」の原則を導入・標準化する。サプライヤーとの連携を密にし、再生材利用率向上やクローズドループシステムの構築を共同で推進する。
Embodied Carbonの管理と削減: 新築住宅におけるEmbodied Carbonの算定手法を確立し、ベースラインを設定した上で、具体的な削減目標を掲げる。設計プロセスにおいて、材料選択(低炭素コンクリート、持続可能な木材利用の最適化 8、リサイクル材利用率向上など)や工法改善を通じて、Embodied Carbon削減を体系的に推進する。
生物多様性インパクトの最大化と価値化: 「5本の樹」計画における定量評価ツール 34 の精度向上と適用範囲拡大を進め、TNFDフレームワーク等に基づき、生物多様性へのポジティブインパクトを具体的に報告する。可能であれば、生物多様性ネットゲイン目標の設定も検討する。木材調達 8 など、サプライチェーンにおける生物多様性リスク・インパクト評価を強化し、保全に貢献する調達を推進する。創出された生物多様性の価値(生態系サービス、健康・幸福への寄与 10)を顧客や社会に分かりやすく伝え、ブランド価値向上や新たなサービス展開に繋げる。
デジタル技術の戦略的活用: ライフサイクルアセスメント(LCA)、サプライチェーン排出量管理、資源循環トレーサビリティ(マテリアルパスポート等)、住宅のエネルギー最適制御、生物多様性モニタリングなど、環境パフォーマンス向上と効率化のためにデジタル技術(AI、IoT、ビッグデータ解析等)の活用を一層推進する 30。
コミュニケーション戦略の強化: ZEHの先にある価値(LCCM、サーキュラリティ、生物多様性、レジリエンス、健康・ウェルビーイング 10)を、顧客、投資家、社会に対して効果的に訴求するコミュニケーション戦略を構築・実行する。環境リーダーとしての取り組みが、企業価値向上にどのように繋がるかを具体的に示す。
既存ストックへの展開: ZEH化や環境配慮型リフォーム 25 を、過去に供給した膨大な数の既存住宅ストックに対して、より効果的かつ大規模に展開するためのビジネスモデルや技術的ソリューションを開発・推進する。
これらの提言を実行する上で重要なのは、気候変動、資源循環、生物多様性という3つの柱を個別に捉えるのではなく、相互の関連性(トレードオフとシナジー)を考慮し、統合的に取り組むことである。例えば、持続可能な森林から調達された木材の利用は、炭素貯蔵(気候変動緩和)と生物多様性保全に貢献しうるが、サプライチェーン管理が不可欠である。また、サーキュラリティの追求は、資源効率向上と廃棄物削減に加え、Embodied Carbon削減にも繋がる可能性がある。全体最適を目指すホリスティックなアプローチが求められる。さらに、技術開発だけでなく、「オーナーでんき」 25 のような、サステナビリティから新たな価値を生み出すビジネスモデルの創出も、将来の成功の鍵となるだろう。
本分析の結果、積水ハウスは、日本の建設・住宅業界において、環境パフォーマンスに関する先進的な取り組みを多岐にわたり展開していることが確認された。特に、ZEH(グリーンファースト ゼロ)の圧倒的な普及率、独自の再生可能エネルギー調達スキーム(積水ハウスオーナーでんき)、建設・生産廃棄物の完全リサイクルシステム(ゼロエミッション)、そして科学的評価に基づき進化する生物多様性保全活動(5本の樹)は、同社のリーダーシップを象徴するものである。これらの取り組みは、CDP評価における「トリプルA」獲得という世界最高水準の外部評価にも繋がっている。
しかしながら、業界全体のレベル向上と社会からの要求の高まりの中で、積水ハウスもまた、重要な課題に直面している。サプライチェーン全体での排出量(スコープ3)削減、特に原材料調達や製品使用段階での排出削減は、今後の脱炭素化戦略における最大の焦点の一つである。また、「House to House」構想が掲げる完全なマテリアルサーキュラリティの実現は、技術開発、サプライチェーン変革、コスト管理など、多くの困難を伴う長期的な挑戦である。
競合他社もZEH普及や再エネ利用、廃棄物削減において高い水準に達しており、環境分野における競争優位性を維持・強化するためには、継続的なイノベーションと、これらの重点課題への戦略的な取り組みが不可欠である。
将来に向けては、スコープ3排出削減の加速、サーキュラーエコノミーへの移行具体化、Embodied Carbon管理、生物多様性インパクトの価値化、デジタル技術の活用、そして既存ストックへの対応強化が求められる。これらの取り組みを通じて、環境リスクを低減し、新たな事業機会を捉え、企業価値を持続的に向上させることが期待される。積水ハウスが、その理念である「人間愛」に基づき、地球環境と共生する豊かな住まいと社会の実現に向けて、今後も業界をリードし続けることを期待したい。
CDPスコアとは?企業価値向上の鍵を握る仕組みと情報開示の進め方 - Persefoni, https://www.persefoni.com/ja/blog/cdp-score-disclosure-and-corporate-value
大手ハウスメーカーランキング17選!おすすめの注文住宅メーカーの坪単価も徹底比較!, https://moroto-ie.com/report/housemaker-ranking/
【2025年】大手ハウスメーカー24社比較一覧|売上ランキングや特徴・強み, https://ouchicanvas.com/column/housemaker/maker_comparison.html
建設業特集!建設業界の特徴と売上高ランキングトップ20の企業を解説, https://k-kensetu.kyo-ninka.jp/article/work/105/
住宅建設業界売上高ランキング2024年8月集計 - リビンマガジンBiz, https://www.lvnmag.jp/column/real-estate-ranking/30859/
ハウスメーカー売上高・着工数ランキング2024年最新版|企業概要やⅮXへの取り組みを解説, https://housing-news.build-app.jp/article/29579/
サステナビリティ | GLOBAL WEB SITE | 積水ハウス株式会社 - Sekisui House, https://www.sekisuihouse-global.com/jp/sustainability/
積水ハウスの環境への取り組み | 積水ハウス, https://www.sekisuihouse.co.jp/kankyo/
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報告書ダウンロード | ESG経営 | 企業・IR・ESG・採用 - 積水ハウス, https://www.sekisuihouse.co.jp/company/sustainable/download/
統合報告書/アニュアルレポート | 株主・投資家情報 | 企業・IR・ESG・採用 | 積水ハウス, https://www.sekisuihouse.co.jp/company/financial/library/annual/
積水ハウス、統合報告書「VALUE REPORT 2024」公開のお知らせ, https://kyodonewsprwire.jp/release/202407123573
ESGレポート - 積水ハウス・リート投資法人, https://sekisuihouse-reit.co.jp/ja/esg/library/report.html
統合報告書「VALUE REPORT 2024」公開のお知らせ | ニュース ..., https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2024/20240716/
VALUE REPORT 2024 - 積水ハウス, https://www.sekisuihouse.co.jp/library/company/sustainable/download/2024/value_report/all.pdf
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環境への取り組み | ビジネス&ソリューションズ | GLOBAL WEB SITE | 積水ハウス株式会社, https://www.sekisuihouse-global.com/jp/solutions/05/
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ESG戦略|マテリアリティを軸とした ESG 経営の深化 構築してきたESG経営の基盤の上で - Sekisui House, https://www.sekisuihouse-global.com/common/solutions/pdf/all_jp_11.pdf
積水ハウスにおける 気候変動対策ビジネス, https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/files/dms_trends/20171129_02_Kenichi_Ishida_Sekisui_House.pdf
脱炭素社会への貢献 - Sekisui House, https://www.sekisuihouse-global.com/common/solutions/pdf/all_jp_05.pdf
ZEH住宅対応のおすすめハウスメーカー11社!比較すべき3つのポイントも解説, https://house.home4u.jp/contents/maker-14-7392
世界で最も住宅を建てた企業の責務, https://sustainable.japantimes.com/jp/magazine/414
積水ハウスの環境戦略 - NIKKEI CHANNEL, https://channel.nikkei.co.jp/docs/3bf8850015a9e54ba93cf470ca78982a.pdf
環境への取組み 気候変動への対応 - 積水ハウス・リート投資法人, https://sekisuihouse-reit.co.jp/ja/esg/environmental/tcfd.html
「循環する家(House to House)」プロジェクト|積水ハウス, https://www.sekisuihouse.co.jp/special/cdp/housetohouse/
積水ハウスとブリヂストン、日本初となる給水給湯樹脂配管の水平リサイクルを開始, https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2024112801.html
建築廃棄物の資源循環とは 積水ハウスのゼロエミッションの裏側, https://circulareconomy.tokyo/column/285
積水ハウスがサーキュラーエコノミー移行へのアクション「循環する家」を宣言 住宅業界で初, https://eleminist.com/article/3983
積水ハウスの生物多様性保全の取り組みについて | ニュースリリース ..., https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2022/20221130_5/
2本は蝶のために――積水ハウス「5本の樹」計画の生物多様性回復効果の可視化進む, https://www.sustainablebrands.jp/news/1223251/
積水ハウスとシンク・ネイチャー、連携協定締結。生物多様性純増と算出方法の標準化を目指す, https://cehub.jp/news/sekisuihouse-think-nature/
積水ハウスとシンク・ネイチャー 生物多様性可視化提案ツールを共同開発、試験運用開始, https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2024/20240709_1/
住宅環境と健康リスクの関連性を探る | 研究開発 | 企業・IR・ESG・採用 | 積水ハウス, https://www.sekisuihouse.co.jp/company/rd/institute/topics/no9/
戦略(姿勢・考え方、リスクと機会)|サステナビリティレポート2024 - 積水化学工業, https://www.sekisui.co.jp/sustainability_report/eco/general/strategy/
TCFD提言に沿った情報開示(2023年度) :積水ハウス株式会社, https://adaptation-platform.nies.go.jp/private_sector/tcfd/report/tcfd-008.html
地球沸騰化が止まらない!気候変動対策にビジネスチャンスを探る - 大阪ガス, https://ene.osakagas.co.jp/media/column/column_12.html
KEIAI|環境保全:気候変動への対応|環境Environment - ケイアイスター不動産, https://ki-group.co.jp/sustainability/environment/climate/
気候変動への対応|サステナビリティ - 飯田グループホールディングス, https://www.ighd.co.jp/csr/environment/climate.html
気候変動対応|Environment(環境)|サステナビリティ・ESGの取り組み - オープンハウスグループ, https://openhouse-group.co.jp/sustainability/environment/climate-change/
イニシアチブへの賛同・外部評価 - 積水ハウス・リート投資法人, https://sekisuihouse-reit.co.jp/ja/esg/policy/initiative.html
社外からの評価 - 住友林業, https://sfc.jp/information/sustainability/evaluation/
社外評価/イニシアチブへの参画 | ESG経営 | 企業・IR・ESG・採用 | 積水ハウス, https://www.sekisuihouse.co.jp/company/sustainable/external_evaluation/
脱炭素社会へ向けた取り組み:環境への取り組み|CSRの取り組み ..., https://www.ichijo.co.jp/corporate/csr/environment/decarbonized/
ZEH住宅メーカーおすすめ8社を紹介!補助金についても解説 - お家のいろは, https://ouchi-iroha.jp/house-41-12876
サステナビリティ - タカノグループ Takano Group, https://takanogroup.jp/sustainability/
サステナビリティレポート|ライブラリ - 大和ハウス工業, https://www.daiwahouse.co.jp/sustainable/library/csr_report/
地球環境のために | 積水化学工業株式会社, https://www.sekisui.co.jp/sustainability/sekisui/environment/
【積水化学グループ」】建設から住み終えるまで。「家一生」で環境に貢献 大半を工場で生産するからこそできる、地球にやさしい家づくり - PR TIMES, https://prtimes.jp/story/detail/xzmK3di27vB
環境に貢献する住まいの輪を広げる『地球にやさしい暮らし方』キャンペーンを実施 - セキスイハイム, https://www.sekisuiheim.com/info/press/20240617.html
「建設廃棄物のアップサイクル」に着手 ―サーキュラーエコノミーの実現を加速 - 竹中工務店, https://www.takenaka.co.jp/news/2024/07/07/
With Environment|サステナビリティレポート2024 - 旭化成, https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/sustainable/environment/index.html/
Sustainability Report 2024 - 旭化成, https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/sustainable2024_A4.pdf
資源循環技術・システム表彰 LONGLIFEを実現する住宅事業, https://www.cjc.or.jp/commend/pdf/senshinjirei/r06/06_sys_02.pdf
統合報告書 2024 - 積水化学工業, https://www.sekisui.co.jp/ir/document/annual/pdf/SC_IR2024_ALL_J.pdf
資源循環型社会のために、リサイクルを促進:環境への取り組み - 一条工務店, https://www.ichijo.co.jp/corporate/csr/environment/recycle/
サステナビリティレポート|ライブラリ - 大和ハウス工業, https://www.daiwahouse.co.jp/sustainable/library/csr_report/?page=from_header
生物多様性の保全|With Environment - サステナビリティ - 旭化成, https://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/sustainable/environment/biodiversity/index.html/
住宅メーカー3社の協働が、都市の生物多様性を多面的に再生――シンク・ネイチャーが実証, https://www.sustainablebrands.jp/news/1224200/
みどり豊かなくらしは生き物にもやさしい | LONGLIFE Sustainable Story | ALL for LONGLIFE | 旭化成ホームズ - HEBEL HAUS, https://www.hebel-haus.com/brand/sustainablestory/machimori/index.html/
災害、環境問題…未来に起こりうるリスクとは? | リフォーム ..., https://www.hebel-haus.com/reform/menu/eco.html
旭化成ホームズ、積水ハウス、大和ハウス工業3社協働 在来樹種の都市緑化でネイチャー・ポジティブの実効性とシナジーを実証 ~住宅業界初の3社連携した在来樹種による都市の生物多様性保全活動の推進~ | ニュースリリース | 企業・IR・ESG・採用, https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2024/20240904/
「三井物産の森」におけるLEAPアプローチ | 生物多様性 | 自然資本 - MITSUI & CO., LTD., https://www.mitsui.com/jp/ja/sustainability/environment/natural_capital/biodiversity/leap/index.html
三井不動産グループの ESG /サステナビリティ2023, https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/pdf/2023/mf_esg2023_all.pdf
未 来 に つ づ く 森 創 り の サ イ ク ル - 三井不動産, https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/news/2022/download/SDG_vol11.pdf
「三井不動産グループの“終わらない森”創り」で地球の環境保全に貢献 | 三井ホーム北海道, https://www.mitsuihome-hokkaido.com/news/article/news03.html
with ECOLOGY | 三井ホーム北海道, https://www.mitsuihome-hokkaido.com/clinic-facility-land/ecology.html
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JAPAN-ESG-SELECT-LEADERS.pdf - MSCI, https://www.msci.com/documents/1296102/22569066/JAPAN-ESG-SELECT-LEADERS.pdf
1月 1, 1970にアクセス、 https://www.daiwahouse.co.jp/sustainable/csr/pdfs/2024/env_Data.pdf
資源循環の実現に向けた対応|サステナビリティレポート2024 - 積水化学工業, https://www.sekisui.co.jp/sustainability_report/eco/effective_use/
指標・目標|サステナビリティレポート2024 - 環境 - 積水化学工業, https://www.sekisui.co.jp/sustainability_report/eco/general/goals/
「サステナブルなまちづくり」プロジェクト|SEKISUI Safe&Sound Project|積水化学工業, https://www.sekisuiheim.com/safeandsound/sankei-award30th/
サステナビリティレポート2024 ESGデータ集/第三者保証報告書 ..., https://sfc.jp/information/sustainability/esg-data/
サステナビリティレポート|住友林業, https://sfc.jp/information/sustainability/
住友林業ら、ダラスで木造オフィス竣工 〜従来ビルよりCO2排出量を大幅削減, https://www.gephyro.com/news/2024/8/3/-co2
謙虚さ忘れずに、森林と向き合う――住友林業が「木材第一」にとどまらないビジネスを模索, https://www.sustainablebrands.jp/news/1219553/
住宅事業における廃棄物削減とリサイクル - 住友林業, https://sfc.jp/information/sustainability/environment/resource/housing/
「サステナビリティレポート 2024」公開~持続可能な社会の実現に向けた活動報告~ | 住友林業, https://sfc.jp/information/news/2024/2024-05-01.html
地球に優しく | ヘーベルハウス | ハウスメーカー・住宅メーカー・注文住宅 - 旭化成, https://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/technology/environment-friendly.html/
環境にやさしい住まいを再生可能エネルギーで建てる | LONGLIFE Sustainable Story, https://www.hebel-haus.com/brand/sustainablestory/saienekouji/index.html/
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サプライチェーンの脱炭素化に向けて“電気”を活かした3つの取り組みを開始 - PR TIMES, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000073738.html
一条工務店、令和5年度「東京エコビルダーズアワード」にて4賞受賞 - PR TIMES, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000062185.html
(更新書) - 環境省, https://www.env.go.jp/guide/info/eco-first/assets/pdf/230421a_r031111.pdf
免震住宅 - グッドデザイン賞, https://www.g-mark.org/gallery/winners/9d729c20-803d-11ed-862b-0242ac130002
「エコ・ファーストの約束」と進捗状況:環境への取り組み|CSRの取り組み|企業情報|性能を追求する住宅メーカー【一条工務店】, https://www.ichijo.co.jp/corporate/csr/environment/ecofirst/report/
環境マネジメント | 〈公式〉三井ホーム, https://www.mitsuihome.co.jp/company/kankyo/datsuco2/management/
サステナビリティ | 企業情報 | 〈公式〉三井ホーム, https://www.mitsuihome.co.jp/company/kankyo/
環境と調和するコンテナ! 「NLT(エヌエルティー)(※1)コンテナ」本格販売開始でサステナビリティを実現 | 三井ホーム株式会社のプレスリリース - PR TIMES, https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000136716.html
環境中期計画「エコ・アクションプラン2020」 2020年度環境活動と実績 - 三井ホーム, https://www.mitsuihome.co.jp/company/kankyo/download/pdf/2020.pdf
社外からの評価 | サステナビリティ | 旭化成株式会社 - Asahi Kasei Corporation, https://www.asahi-kasei.com/jp/sustainability/evaluation/
Market ESG Snapshot 2024 | Japan - MSCI, https://www.msci.com/documents/1296102/35722878/2023+Japan+ESG+snapshot.pdf
サステナビリティレポート2024 - 積水化学工業, https://www.sekisui.co.jp/sustainability_report/
建設業に求められるESG・サステナビリティとは, https://k-kensetu.kyo-ninka.jp/article/site/1874/
「木造建築と脱炭素」―グループシナジーを活かしながら、三井ホームが取り組むCO2排出量削減策と、サーキュラーエコノミーへの目線(後編) - TansoMiru(タンソミル), https://www.tansomiru.jp/media/case/mag_897/
2023年 | 50,371t-CO2 |
2022年 | 55,475t-CO2 |
2021年 | 52,844t-CO2 |
2023年 | 22,502t-CO2 |
2022年 | 26,319t-CO2 |
2021年 | 35,270t-CO2 |
2023年 | 11,009,657t-CO2 |
2022年 | 6,769,743t-CO2 |
2021年 | 5,081,795t-CO2 |
スコープ1+2 CORの過去3年推移
2023年 | 23kg-CO2 |
2022年 | 28kg-CO2 |
2021年 | 34kg-CO2 |
スコープ3 CORの過去3年推移
2023年 | 3,543kg-CO2 |
2022年 | 2,311kg-CO2 |
2021年 | 1,962kg-CO2 |
スコープ1+2のCOA推移
2023年 | 22kg-CO2 |
2022年 | 27kg-CO2 |
2021年 | 31kg-CO2 |
スコープ3のCOA推移
2023年 | 3,284kg-CO2 |
2022年 | 2,251kg-CO2 |
2021年 | 1,814kg-CO2 |
2023年 | 3兆1072億円 |
2022年 | 2兆9288億円 |
2021年 | 2兆5896億円 |
2023年 | 2,023億円 |
2022年 | 1,845億円 |
2021年 | 1,539億円 |
2023年 | 3兆3528億円 |
2022年 | 3兆75億円 |
2021年 | 2兆8012億円 |
すべての会社と比較したポジション
業界内ポジション
CORスコープ1+2
CORスコープ3
CORスコープ1+2
CORスコープ3
COAスコープ1+2
COAスコープ3
COAスコープ1+2
COAスコープ3